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3.私がじろうさんばっかり描いているわけ
私は人物画を主に描いている。
特に有吉の壁に出演されてる芸人さんを描いている。
その中でもシソンヌのじろうさんを描く率がかなり高めである。
それはなぜか。私なりに考えてみた。
もちろんファンだからというのもある。
一番初めに好きになった芸人さんでもあり、前述した通り私に衝撃を与えた人物でもある。
描かないわけがない。
一番しっくりくる理由は『飽きがこない』ということ。
私は昔から飽き性だ。
強烈に熱中したかと思ったらふとした拍子に飽きている。それの繰り返し。長続きしない。
それなのにじろうさんを描き続けることが出来るのは、色んなじろうさんを描いているように見えて実はじろうさんが演じている役を描いているからだろう。
私は絵を描く時に出来るだけその背景も把握して描くように心がけている。把握してない時はどんなに上手に描けても落描きだ。
どういう役なのか。
どういうストーリーなのか。
どういう場面なのか。
どういう心情を経てその表情なのか。
じろうさんはその辺りの表現がとても上手い。
『演技力がある』ということだと思う。
『憑依型』というのもあるだろう。
役によって全然顔付きが違う。
同じ眼鏡同じ髪型でもちゃんと違う人物になっている。
最近の役で例えば『ミスからはじまるミステリー』のストじろうさんと『持続可能な恋ですか?』のオフの時の瀬川さんは同じ眼鏡だが全然違う。
どちらもじろうさんが演じているが二人はイコールではない。
故にじろうさんを描いているわけではなくて毎回違った『人物』を描いているわけだ。
飽きるわけがない。
そして、なぜが落ち着く。
これは自分自身にもなぜなのかわからない。
心に余裕がある時は色んな方々を描けるのだが、心に余裕の無い時はまるで救いを求めるように描いてしまう。
一種の宗教にも感じる。じろう教だ。
心に神仏を求めるように一心不乱に描いている時もある。
神様、仏様、じろう様だ。
たぶん皆様が引くぐらいの一心不乱状態だ。
ヤバい人間である。
自分なりに分析してみたが客観的に見たら危ない人間だなぁ。
少しは気をつけるか(といってもたぶん気をつけない)。
まぁそんなこんなでこれからもじろうさんの絵を描いていると思う。
生温かい目でみていただけると幸せである。