その10(本編ラスト)
職場(元職場)で会社員上がりのアルバイトを1年くらいはやるつもりだった彼。
でも、一刻も早く[あんな職場]から解放されたくてしょうがなくて、数ヶ月間でアルバイトを区切って終えた。
職場は彼の送別会をやらなかった。
それを気にかけたメンバーが集まり、彼の送別会を実行。
彼はみんなから、色紙・Tシャツ・ニット帽・DVDなど、いろいろもらった。
翌日、その当時やっていたSNSにそれらを載せた後すぐ、、、
全 部 捨 て た !
そのとき彼は、インストラクターの女性と付き合っていた。
それも、別れた。
そのインストラクターの女性は泣いていたが、捨てた。
俺の道は、会社員ではできない。
だから俺は会社を出た。
俺は夢を追って叶えるために会社を辞めた、、、
でも、それは正しいけど、ホントは違う!
俺は、ただ、ただ、ただただ、、、
あのクソみたいな職場、、、いや違う!
クソだった俺から逃げたかっただけなんだ!
会社員をあの瞬間から、やり直すことはできたハズ。
でも俺は心が弱かったから、逃げることしかできなかった!
逃げるために今までがんばっただけなんだよ。
会社員時代は、、、
俺 の 黒 歴 史 !
此処へは二度と、、、二度と戻らん!
闇は、いつだって自身の弱い心がつくる。
闇は、いつだって自身の強い心で変えられる。
そんな葛藤や矛盾を抱え、、、
さまざまな思いを抱え、、、
行き場の無い気持ちを抱え、、、
23歳の彼は、人生の宝くじを買い、新たなステージへと進んだ。
彼は一瞬も振り返ることはせず、生活費を稼ぐため、その日の深夜のコンビニのアルバイトへと向かう。
何もかもクソだ。
あいつら全員死ねばいい。
いつか見返して吠え面かかせてやるからな。
クビ洗って待ってろ、このゴミどもが。
「フィットネス業界を一緒に盛り上げる」だと?
ふざけんな老害。
てめぇらは俺の人生の踏み台でしかないんだよ。
いつか「助けて」とか言っても、地が裂けても助けてやらんわ。
彼はフリーランス1年目の夏を歩き続ける。
本編おわり
★本編の続き=『ニコタマノハナビ』
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