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第8話:冷めたお茶と熱し始める2人
彼女はDVを受けた過去があった。
望まぬ男からの暴力、そして望まぬ妊娠、、
産もうと決意するも「堕ろせ」と強制的に病院に行かされた。
その後、命の重たさに心が折れ自殺を決めた。
SNSに「今までお世話になりました」と書いたことで、周りが察知し、当日に自殺をとめられた。
周りに合わせる顔もなくなり、、、
バッグ1つで新潟から上京して来た。
金もない。
住むところもない。
彼女の行き着く先は、手っ取り早く稼げる風俗しかなかった。
中絶からの心とカラダの傷から、本番はしたくない。
だから、本番なしの風俗を選んだ、、
なるほど。
それは、答え苦しいところを、いろいろ聞こうとしてすまなかった。
「こちらこそ、聞いてくれてありがとう」
でも、ヤることに抵抗があるのに、これから俺に抱かれても良いの?
「今日会った段階ではヤるつもりはなかった」
そうか。
俺のマリオカートの上手さに惚れたか。
「この雰囲気でその余裕!笑、、しかもマリカーやってねーし!」
さすが、ヨッ!ツッコミ上手!
あ、これからツッコまれる方か。
「ホント、あたしのペースが崩れる、、」
居心地はいかがですかお姫様?
「悪くないから、ヤっても良いと思ったよ」
男は、冷めてしまったお茶を置き、手慣れたリードで彼女にキスをした。
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