繁殖引退犬あんちゃんとの出会い
あんちゃんとの出会いは2年8ヶ月前。保護団体のSNSを見ていたところ、保護されて間もない『推定7歳、トイプードルの女の子』に目が釘付けになりました。毛がなくてつるつるの背中、手足、耳、尻尾、マズル、ブリーダーからレスキューされたとのことでした。いてもたってもいられない、突き動かされるような気持ちで保護団体を訪れたのです。
劣悪な環境にいて、保護された際に健康状態を診てもらった獣医師によると、脱毛の原因は「ストレスの可能性が高い」という診断だったそうです。本当に7歳だろうかと思う容姿でしたが潤んだ瞳は純粋で、健気にただ今を生きている姿に愛しさを感じました。
保護団体にいたときは『アロハ』という名前をつけてもらっていたあんちゃんですが、私は全然ハワイ感がないし、家族で名前をつけてあげたいと思いました。アロハと呼ばれていたから、『あ』で始まる名前にしようと考えて、アイビー、あんな…。『あ』じゃないけどテディベアみたいだからテディも可愛いと候補に出してみましたが、結局娘たちが考えた『あん』に決まりました。保護団体にいたときの名前を変えてしまうのは、犬が混乱するのではないかと考える人もいるかもしれませんが、大丈夫なのですね。「あんちゃん」と呼びながら撫でるとうっとりとした顔でこちらを見つめ、名前を呼ばれるとすぐに喜ぶようになりました。
先住猫4匹にあんちゃんが加わった生活が始まりました。次回はどうやって猫たちとあんを慣らしていったのか、仲間入りの方法について書きたいと思います。
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