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【スリランカ】 スリランカの国旗についてあれこれ語る シンハラ人?タミル人?

スリランカの国旗、単純にカッコよくないですか?
これはAIに頼んでちょっとカッコよく仕上げすぎたかもしれませんが、、、笑

スリランカの国旗

それでもスリランカに滞在する中で、街のあらゆる場所でこの国旗を見かけ、だんだんと興味が湧きました。国旗について知ると、この国の歴史や宗教、文化についてまた深く知るきっかけにもなります。

そもそも、スリランカには大きく2つの民族、4つの宗教が混在します。主に、シンハラ民族とタミル民族。そして仏教徒(70.1%)、ヒンドゥ教徒(12.6%)、イスラム教徒(9.7%)、 キリスト教徒(7.6%)の割合で宗教が混在しています。

国旗から読み取る重要な論点🇱🇰

国旗の右側にいるライオンと四枚の菩提樹、これはシンハラ民族のアイデンティティを象徴していて、真ん中のサフラン色はタミル民族を、緑は少数派のイスラム教徒を示しており、国旗を通して宗教・民族の融和を象徴しています。

シンハラ民族の伝説には、スリランカの初代王子の父親がライオンと人間の女性の間に生まれた、なんてストーリーまであるんです。ちなみに、「シンハラ」という言葉自体、サンスクリット語で「ライオンの血を引くもの」という意味があります。シンハラ民族はスリランカで最初に強大な王国を築き、仏教を導入したことで知られています。つまり、シンハラ民族は仏教を信仰する民族です。

一方で、タミル族は南インドにルーツを持つヒンドゥー教徒です。彼らは古代には、スリランカ北部に貿易のために少数で住んでいた程度でしたが、イギリスの植民地時代(1796〜1948)の無茶ぶりで、南インドからコーヒープランテーションの労働力として大量に移住を強いられました。

歴史が生んだ内戦と平和の教訓

植民地時代のイギリスは、これらの民族間の権力バランスを歪めて、分割統治を行いました。結果、民族間の対立が激化し、1983年から26年間続いた内戦が勃発。命を落とした人々は6万から10万人とも言われています。

その後の復興の歩みを見ていると、彼らがどれだけ平和を大切にしているかがよくわかります。

「戦争って、どうしてこうも不合理なんだろう?」と感じる瞬間が多く落胆してしまいますが、スリランカはその教訓を学び、今では平和のシンボルとして進んでいます。私たち日本人も、過去の戦争の記憶を持つ国として、彼らの復興から多くを学ぶことができるのではないでしょうか。


今回の旅の目的 〜他を知ることで己を知る〜

旅に出ると、いろんな文化に触れることで自分自身を再発見することがあります。スリランカでは、民族としてのアイデンティティや、植民地支配の影響、宗教戦争といった複雑な歴史が織り交ぜられていますが、これを見ていると「日本のアイデンティティって何だろう?」と考えさせられます。
__私たちにとって宗教とは?平和とは?


今日においては、スリランカの内戦とイスラエルの現在の紛争背景には共通する点も多く、また「歴史は繰り返してしまった」状況です。スリランカの第二代大統領ジャヤワルダナが演説で用いたブッダの言葉、「憎しみは憎しみによって消え去るものではなく、ただ愛によってのみ消え去る」が、その解決へのヒントかもしれません。


…国旗の話から、だいぶ話が逸れてしまいました。笑
でも旅をすることは、紛争を直接的に解決する手立てになるかはわかりませんが、それでも、異なる文化や人々と真摯に向き合い、その歴史や価値観に耳を傾けることは、決して無駄なことではないと思います。

旅を通して得た気づきや共感が、私たち一人ひとりの中に小さな変化をもたらし、それがやがて平和への道へとつながっていくのかもしれません。


愛と平和を祈る、スリランカの仏教徒

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