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とんねるず、新章はじまる。
とんねるず、29年ぶりのコンサート。その間に苗場のコントライブがあり、野猿や矢島美容室のプロジェクトがあり、またFNS歌謡祭などで歌ったこともあるので、今日のワンフーにとって最も感慨深いのは、2018年春の「みなさん」終焉以降初めての二人のステージだという数えである。トップアスリートたちをバラエティショーの主役にするのが「スポーツ王」の目的だとすれば、とんねるず自らが主役になるため集結したのは6年以上ぶりといえる。
初日終演直後からずっと業界内外で絶賛の嵐。醜聞でしか暇つぶしが出来ない人々が誘蛾灯のような週刊誌の記事にまんまと集められてゆく日常において、ここ6年くらいはとりわけナラズモノ扱いされてきたのに、まさに一撃必殺って感じだ。検索してて楽しいのが、様々な関わり/思い入れがある著名人の来場が確認できる点。妹分として世に出た真璃子さん、90年代に度々コントに参加した坂井真紀さんと「うたばん」でキャラが完成したELTのモッチー、矢島工務店がバンドの原点だという氣志團(あるいは矢島美容室)の翔やん、辛い学生時代とんねるずに救われてたというホルモンのナヲちゃん、母の影響でニューテレス入社を目指してたという元BiSHのチッチ…等々。群を抜いて胸熱なのはやっぱ、タカさんのご長女で“ジャケ写モデル”でもあるほのちゃんの来場だな(腹違いの妹さんたちと連名で花を贈ってた)。もう、ほのちゃんのご長女の歯も生えてるのだろう。
歌が上手い芸人は日本の芸能界にもたくさんいるようだが、“芸人としての声”が音楽に融合してるかというと、間違えまいとする結果“自由が奪われた声”になってる場合が多い。とんねるずはどちらも個性の濃度がフツーじゃないから(アって言っただけで誰だか分かるレベルだから)どんな作風に飛び込んでもタカさんとノリさん。ヒット曲ないし時の試練に耐えてきた曲の多さ云々の前に、まずそこが別格なのである。
情けねえ '91
《アンコール》
みのもんたの逆襲 '91
結局のLOVE SONG '93
大人になるな '92
俺がいる '93
天使の恥骨 '85
やぶさかではない '86
After Summer '85
心めぐり '89
こんな男でよかったら '91
雨の西麻布 '85
歌謡曲 '86
人情岬 '86
一気!'84
嵐のマッチョマン '87
炎のエスカルゴ '88
がじゃいも '93
迷惑でしょうが… '87
どうにかなるさ '90
おらおら '87
セブンスコードを天国にくれ '92
《アンコール》
ガラガラヘビがやってくる '92
一番偉い人へ '92
星降る夜にセレナーデ '89
非の打ち所がないセトリ。てゆうか、たとえば今回歌った曲をぜんぶ除外してみても最高のセトリは作れちゃうんだよな。タカさんのリップサービス通り、ぜひ来年開催も検討し、とんねるずの活動を再び恒常化していっていただきたい。そう、次はビッグエッグ!