見出し画像

NIPPON CHAMPION①

2024年 11月3日
横浜DeNAベイスターズが日本シリーズを制覇した

あなたが寝てる時にみた夢の話でしょうか?
どうしてもそう思ってしまう
こうして備忘録としてまたしても下手なnoteを
綴ろうとして出だしを書いてみたけど、
いまだに信じられない。

世の中のベイスターズに対するひと笑いする見方に対して、多少の怒りはあるが、仕方のない事だなと大抵は黙ってしまう。ファンであるはずの自分にもそういう凝り固まった印象があるからだろう。

ベイスターズといえば、
どんなイメージがあるでしょうか?

各チームがプロとして当たり前にこなすプレーが備わっておらず、たまに中継されている試合を観ていても目を覆いたくなるようなことばかりで、日本一になり満員だったスタジアムがプロ野球の興行とは思えないほど観客が居なくなってしまった、いわゆる「暗黒時代」

あれからというもの、イメージが付き纏うせいか、
観ていても他のチームとの比較ばかりモヤモヤ考えてしまってばかりだった。
中畑清さんのお陰で、ようやくプロに戻ってきたかなと思えたし、
親会社が変わりチーム名が変わり、球場が満員になり、フラッと横浜スタジアムに行ってもどこかの席には座れるという事が無くなった。

それでもやっぱり長い負の時代の積み重ねのせいなのか、最終的にBクラスや最下位というのが常だった。

試合を作れる先発ピッチャーが三浦しかいない
来る助っ人が総じてポンコツ
リリーフ陣の信頼ゼロ
何かが起きてしまう守備

野球ファンにただただ笑いのネタばかりを提供していたチームに果たして再び、1998年のように、優勝できる日なんて訪れるのだろうか?

プロ野球に対して興味を抱いたのは小学生の頃。
巨人戦だけはテレビで放送していた時代。
野球界のレジェンド"ミスター"長嶋茂雄さんが監督をされていて、日々一挙手一投足に注目が集まっていた。個人的に馴染みのあるお言葉は「メークドラマ」「メークミラクル」あたりか。1994年の日本シリーズは思い出深い。

今でいう認知症の始まっていた父方の婆様とジャイアンツの応援をしつつ中継を眺めるのが日常だった。
松井秀喜のホームランを日本テレビは自分の子供のことのように何回も何回もリプレイで見せるので、祖母は「松井がホームランを6本も打ったのよ!
あ!ほら!今も打ってる!」と喜ぶ祖母に一生懸命リプレイ映像であることを説明するなんていう日も日常だった。

まだまだ色々と理解力が乏しい中で眺めていたある日の巨人×横浜 戦の中継の中でアナウンサーが言い放った。
「今日は横浜の勝利。5位横浜による首位イジメの格好となりました」っていうフレーズのインパクトが妙に頭にこびり着いた。それと同時に姉がよく読んでいた「パロ野球ニュース」という漫画雑誌で付けた知識や、伝統の読売巨人軍×レジェンド長嶋茂雄による、各チームの主力選手かき集め大作戦に子供ながらにドン引きしたことも手伝って、
婆様と一緒に応援していたジャイアンツへの熱視線はだんだんとベイスターズへと向き始め、だんだんと芽生えてきた「打倒読売巨人軍」の心。祖母には決して口に出さなかった。

それから数年、"マシンガン打線"と称された繋がり始めたら止まらない攻撃、分かっていても振ってしまうフォークボールを駆使する"大魔神"佐々木主浩が必ず試合を締めくくってくれるなど、強さを発揮して1998年にリーグ優勝、日本一を達成してしまったのだから、中学に入りたてくらいの頭では理解が追いつかなかった。
確かに1997年の中盤辺りに、何やらベイスターズの打線が凄まじいようだ、というムードは出始めていた。

毎朝のように日本テレビ「ズームイン朝」での「プロ野球イレコミ情報」で伝えられる、ベイスターズの逆転劇。序盤で負けてても何の問題もないチームだった。

----------

複雑だけど
文面の前半は古い思い出
点線以降は、
日本一を決めるまでの動向を記してまいります。

----------
2024年 ペナントレース最終盤

10月に入ってもCS進出圏内であるリーグ3位を確定させられずにいたベイスターズ。

現有戦力や台頭する若手が着実に実力を伸ばし勢いそのままに優勝を決めたジャイアンツや、

ともにAクラス入りを争っていたものの、大事なところでの力の差が違うタイガースにはすっかり突き離され、残りの1席を近年は苦手となってしまったカープと争う格好となっていた。

数字やセオリー、
ファンの視点、
リーグを振り返ってのここまでの流れ、
何をとってもCS争いになんて割って入れるわけが無いと思う日々だった。

8月の終わり、
優勝争いは巨人か広島か阪神かという格好。
奇跡的に横浜か?などとも言われた。
いかんせんゲーム差が大きく開いていない。

大きな連敗をしようものなら、即脱落といった緊迫した状況。こういう場面を踏ん張れないところを長年見てきた。

善戦しているものの、肝心の順位入れ替えが関わってくる対戦カードは頭(初戦)から落としたり、わざわざ相手と勝ち星を分け合って順位変わらずというようなことばかり。優勝することに何故か臆病にでもなっているかのようだ。

いつもなら、勝手にズルズルと落ちていって、最終的に最下位争いにまで落ちているパターン。
そう思って、各種報道が煽るような奇跡の優勝やAクラス入りは全くもって期待していなかった。

9月を終えようとしている頃、
そんな期待していなかったベイスターズが3位に座り、いよいよCSを確定させようとしていた。

あれだけ勢いのあった広島カープが、
9月の25試合、たったの5勝。

対するベイスターズ、
9月の頭にその広島カープ相手に3タテでスタート。
9月は11勝9敗 中止2 引分1

しかし、その代償としてなのか、
シーズン通じて正捕手の座を固めようとしていた山本祐大が死球を受け骨折。今季はほぼ絶望的。

一時、「祐大のために」などという標語を掲げて戦っていたがイマイチ振るわず。。
10月の初戦に対抗馬である広島カープとの対決を制してゲーム差が広がり、残り試合から算出してもほぼ3位は確実と思われ勢いそのままに勝つぞ!と迎えたはずの翌日の巨人戦は、

しっかりと苦手な山﨑伊織を攻略できず敗戦。
しかし対抗馬の広島カープが敗れたことにより、残り試合数から3位が確定してのCS進出となった。

なんとも、
近年、および今シーズンを表すような、ピリッとしない感じ。

シーズン序盤は若手を積極的に起用した事もあって野手陣のエラーが目立っていたが、終盤になっても失点に直結したり、試合を決定付けてしまうようなエラーも散見された。それもレギュラー陣に。

常々ボヤいてきたが、いっそBクラスにいてもらった方がチームとしてはいい薬になった気がしていたので、あまり喜ばしくなかった。
試合ひとつにしても、最後の最後に踏ん張ってどうにかしようという望みの極めて薄いやり方がひとたび上手くいってしまうと、「これでいいのだ」なんて、毎度毎度最後のワンチャンスを見ていてください!と言われては、観ている側からしたら気疲れするばかりだ。
先発ピッチャーが試合を作り
野手は信じてもらえるように守りを固め
ジワリジワリと相手投手に攻め入り得点する

そういう安定した戦いがいくつ出来ていただろうか?

CS行って何ができるだろう?
1stステージは常々苦手と言われている阪神タイガース
先発ローテーションには苦手な顔ぶれがズラリ
攻撃陣には穴も無し。ウチと違ってよく粘り見極めてくる。
万が一、勝ち進めたとしても、
待ち受けるのは読売巨人軍。
リーグ制覇した自信に満ちた若手〜中堅と大ベテランが見事に融合。どこからでも得点が入る気配があり、菅野が復活を果たした先発陣は強固。

どこでどのように恥をかいて帰ってくることになるのやら、
とりあえず、
あの2017年、
泥まみれの甲子園を抜け
王者広島を圧倒し
福岡で苦しみながらも
横浜スタジアムに日本シリーズというドデカいお土産を持って、帰ってくることを信じてます。


つづく









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?