自分の機嫌はジブンで取ろうと思う 2022年の抱負
半世紀も生きているのに大人じゃないなぁと気付いたので今年の目標はもう少し大人になろうと思います。真面目に生きていても外から降ってくる災いもあり自分ではどうしようもできない領域に直面すると途方に暮れます。そんなとき20年前に亡くなった祖母の「生きるのはしんどい」と病床で吐露した言葉を思い出しては「本当だね、生きるのは大変だね」と独りつぶやきます。
歩いていれば罵声が聞こえてきたり、車を走らせれば横断歩道でホームレスが半裸で横切ったり(その半裸にタトゥー入りまくり)、大麻が合法なので朝・昼構わず出先、裏庭、赤信号で停車中でもプワーンと匂ってくる。昨日は助手席に座った次女が横に停まった車からの副流煙で咽せはじめ慌てて窓を閉めた。普通が普通じゃない外国暮らしに「わたしはツラいよ!」と弱音を吐きたい。
先日シャンプーとビタミンCを買いに出かけた全米大型チェーン店でバレンタインの判子15個入りパックを見つた。米国のバレンタインは日本と違って男女問わずカードや飴、チョコ、クッキーなど渡し合う風習なのでお店のバレンタイン売り場ではクラスメートや子供に配る用にハンコも売られていたのです。笑イラストが気分を上げてくれ3ドルと手頃なのもありハートなら季節問わず使えるな!という打算もから即買った。とりあえず袋から4個出してノートや紙切れ、手の甲に押して気分を上げる。それに付き合ってくれる長女。手の甲はイベント会場で再入場の際に押してくれるハンコの様で楽しい。この判子まだあと11個あるので次女に「お友達にあげていいよ」と言ったら鼻で笑われた。やはり1年がかりで♡をあちこち押しまくるか、今度日本に帰ったら家族や姪っ子にあげようかな。
人間なので気分のムラがあり特に女性は月経前症候群PMSや更年期、思春期などご機嫌ナナメな時期が波のようにやってくる。ドンピシャな女三人に囲まれる夫は災難だ。次回 日本に行ったらお祓いしてもらおうね。クレージーな女たちと住まねばならぬ性を「お主もえらい災難よのう」「お主ものぉ」と男友達と分かちあいたまえ。
不安症、ADHD を抱える長女のカウンセラー探しに邁進した1月の前半だった。CBT (Cognitive Behavioral Therapy) 認知行動療法のことを知る機会があり、あるカウンセラーから「不安症を直すには恥ずかしい、避けたいと思っている事を敢えてやって大したことないと体感するの。ショッピングモールにアップルストアあるでしょ(アップルストアはガラス張りの店舗でいつも大勢の客で賑わっている)あの前に患者さんと私と二人で行って手を大きく広げ上下させ鳥の真似をしガアガア鳴くのをやるの。まあ近くのモールが嫌だったら遠くの場所でもいいんだけどね」という話を聞かされ私は「ほほう!」となり長女は固った。それ以来私は家族で歩く時にたまに人通りの少ない公共の場で手を広げて鳥になっている。それに便乗する次女。米国にはおかしな人がたくさんいるから私も次女もその部類にカウントされるだけのこと。私が鳥になったところで何の変わりにもならないだろう、ただ恥ずかしい家族がいるというだけだ。
AirPodを耳に渡辺美里やバービーボーイズなど80sを懐かしみ台所で調理していたら、次女が手を阿波踊りのようにひらひらさせ耳からイヤホンの白い線を垂らしやって来た。おそらくBlack Pinkでも聴いているのだろう。あまりにノリノリの次女につられて私もレベッカの曲を聴きながら踊り出しほんの5分ほどキッチンはダンスフロアになった。
一昨年の秋、行き詰まった私は般若心経を唱え写経をしてみた。やって良かったと思う。未だに般若心経の意味を全てわかってはいないけれど何事も試してみるのは良い。さあ2022年は始まったばかり。右手で左肩をポンポンと叩き「良くやっているぞワタシ!」と言い聞かせる。ヨガでも踊りでも勉強でも料理でも庭いじりでも写経でも絵画でもスポーツでも何でもいい、色々しながら
自分の機嫌は自分で取っていくのだ ジブン。