舞日記十九 「和の遺伝子」
今年はコロナの影響で表演活動に制限がありましたが
おかげさまで動画の撮影があり様々な場所へと赴いて
舞わせていただく機会を得ました。
どの撮影も楽しく貴重な宝のような時間で
とても有り難かったです。
そんななか 静岡県 湖西の「小松楼」や 磐田の「津倉家住宅」での
撮影は 興味深い発見がありました。
いろいろな収穫があったうえ 祖父母の住んでいた古い日本家屋を
思い出すキッカケになったからです。
(湖西 小松楼にて「和の奏うたら」ライブ配信)
古い日本家屋の美しさは光と闇のバランスにあります。
こうした家で生活していると光だけを掴まない
精神性が生まれるのではないかとハッとしました。
光も闇も良しとする。そんな二項対立を超えた受容性を育む
昔ながらの家屋・・祖父母が暮らす家も そういった古い建物でした。
光と陰が交錯する その町家で 祖父母は敗戦後の大きな変化のなかを
生き切りました。
「光と闇」を戦わせない世界・・・相反するものが美しく共存させる世界に
生きることができる人々は 案外 変化に強いかもしれません。
この共存と調和の精神を可能にする素質を仮に「和の遺伝子」と呼ぶとして
この「和の遺伝子」は古い家に住んでいなくてもワタシたちの中に
受け継がれているはず。
受け継いだ「和の遺伝子」のスイッチをパチンと入れればアフターコロナの
新たな「変化の時代」も きっと しっかり 生ききっていける・・・ と
そう信じることにしました。
(津倉家住宅にて「和の奏うたら」pv撮影会)
大切な仲間たちとチカラを合わせ「和の奏」を響かせることで
ますます自分のなかの「和の遺伝子」にスイッチを入れて行く・・
新しい時代の変化の波ヘ乗るために。
そして仲間たちと創り出した「和の世界」がコロナ下で生きる
アナタの「和の遺伝子」のスイッチも そっと 入れることができたなら
とても うれしいです。
アナタの存在はワタシにとって いつだって とても大きくて大切だから。
この記事だってアナタが読んてくださったから存在の意味が生じるのですから。
ここまで読んでくださって ありがとうございます。
(津倉家住宅 茶室にて 撮影)
💖お知らせ💖
和の奏うたらYouTubeチャンネルが開設されました↓
https://www.youtube.com/channel/UCox1Hl8-UVVpEcYrGpG85mg
和の奏(かなで)を伝統を超えた21世紀の芸術として皆さんに楽しんでいただけるような素敵なチャンネルになる予定です。
(2020年1月 可睡斎本堂にて「和の奏うたら」表演)
また「たちばな花女」YouTubeチャンネルでは観ているだけでアナタの和の遺伝子を発動させる・・・そんな花女舞の世界を発信していきたいです(理想は高く)→https://www.youtube.com/channel/UCsQPIwW3w8Sa5RsJt7tatOg
両チャンネル共に どうぞ よろしく お願いします。
(可睡斎 大書院)
画像提供:和の奏うたら