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10月27日 日曜日
都会から田舎へ帰る電車の道中。
混み合っていて、立って窓の外の景色を眺めて過ごしていた。
すぐ近くで立っていた高校生くらいの女の子が2人。
「ママが行きたい‼︎って言っているから、冬休みに家族で韓国旅行に行くんだ〜」
「へえーっ‼︎ いいなぁ」
など、ふたりの会話が次々耳に入ってくる。
「楽しそうねぇ…」と、心の中で呟きつつ、次の駅に停車すると、ぞろぞろと降りる人々。
2席空いたところで周りを見回して、座りたい!と思ったら、先ほどの女の子2人がスッと座った。残念。
「座れた〜」と小声で喋っていたので、「まぁ、普段座りっぱなしだし、立っているか」と心の中で呟く。
すると、杖を持った年配の女性2人組が楽しそうに、でめ控えめにおしゃべりしながら入ってきて、吊り革を掴んで引き続き楽しそうにしていた。
そのあと、先ほどの女の子2人がパッと顔を見合わせて、サッと2人同時に立ち上がり、
「この席、使ってください」と伝えていた。
「私たち、すぐ降りるからそのまま座っててー!ありがとうねぇ」と。
「いえ、どうぞ…」とやり取りの結果、
「じゃあ、ありがたく」と譲っていた。
2駅分ほど行ったところで、女の子2人に
「席、どうもありがとう。今度は座って‼︎」と伝えると、
「私たちも降ります」と。
「あら、同じ駅だったのね〜!おかげでラクだったわー。ありがとうねぇ」と話しながら、2組とも笑顔で降りていった。
女の子2人の行動がスマートで、見ていて気持ちよかった。
普段電車やバスに乗らないので、たまに乗ると周りの人のそんなやり取りを見て、「次はこうしてみよう」と学ぶ。
たまにだからこそ、非日常の電車の移動時間の「ただ座っているだけでいい(もしくはじっと立って過ごしている)」その時間がなんだか好きだ。
スマホに集中してしまうのがもったいなくて本を読んだり、ぼーっと考えてみたり、目を閉じて瞑想状態になってみたり。
人間観察してみたり、窓の外の景色からその土地の日常を感じてみたり。
次に電車に乗るのはいつになるかな。