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歩き方のちがい

今日は子どもとスキーの練習をしました。
東京育ちのわが子が北海道へきて、2回目の冬です。

初めての昨年とちがい、今年は少しだけ短い距離を滑ることができました。けれど、どうにも斜面をカニさん歩きでのぼるのと滑った後に止まるのが、上手にできません。どちらも両足にかなりの力を入れて踏ん張る動作です。観察していると、地元の子に比べて、その「踏ん張り」が効いていないようでした。

 思えばこちらと東京では、住んでいる人の歩き方がちがう気がします。
北海道では氷に滑ったり雪に足をとられたりして転ばないように、足もとを見ながら一歩一歩踏みしめて、ゆっくり歩く人が多いです。

 一方の東京では混雑しているので、周りの人にぶつからず流れを止めないようにスピート重視で軽やかです。お年寄りでもスタスタ歩く方も多いので、さすがだなと思いました。

 
私たちは、ほとんど毎日歩きます。
会社や学校へ行くため、食品・日用品の買い物のため、健康のためウォーキングをすることもありますよね。家の中ではご飯を食べるためにリビングへ、用を足すためにトイレへ、生きるために歩きます。

 もしかしたら「歩く=生きる」ことなのかもしれません。
そう考えると、歩き方のちがいは「生き方のちがい」に思えてきます。

 わが子はこれまで東京でスタスタと歩いてきました。
そして今は北海道で、ゆっくりだけど力強い歩みを身につけようとしているのかもしれません。