なぜFXの日本語訳は外国為替証拠金取引なの?わかりやすく解説
FXとはForeign eXchangeの略で直訳の「外国のお金を交換する」から日本語の意味としては「外国為替」とか「外国為替取引」と訳するのが正しい気もします。
が、FXの日本語名は「外国為替証拠金取引」と漢字が余計についた名称となっています。
なぜこのような名称となっているのか?
実はFXの特徴をすべて表そうとしたした結果、このような長ったらしい名前になっているのです。
ここでは外国為替証拠金取引と言う名前からFXの特徴を解説したいと思います。
そもそも為替とは
そもそも為替とは「手形や小切手など、現金以外の方法で決済をする方法」の総称です。
なので銀行振込や電子マネーと言った決済手段も為替取引に当たります。
また為替には「内国為替」と「外為替」と言うものがあり、同一国内で現金の輸送を経ずに取引を行う場合を「内国為替」、国境を越えて行う取引を「外国為替」と言います。
FXの場合は異なる2国間の通貨を、現金を実際に持っていって売買しているわけではないので、外国為替になります。
証拠金取引とは
FXでは会社の口座に入れたお金を「証拠金」として、その最大25倍までの取引ができるレバレッジと言う仕組みがあります。
このように取引先にお金を預けて、そのお金の何倍もの取引を行う事を「証拠金取引」と言います。
すなわちFXとは外国為替取引で、証拠金取引ができる仕組みのため「外国為替証拠金取引」と呼ばれるのです。
どうしてFXだけ「証拠金」が強調されるの?
株や仮想通貨、先物などFX以外の金融取引でも証拠金取引は可能です。
しかしFXのように「証拠金」を強調されて呼称されることがないのはどうしてでしょうか?
それはFXが他の金融商品と違ってレバレッジを活用した証拠金取引を前提としているからです。
レバレッジを上げれば上げるほど大きな利益を目指すことができますが、同時に損失側に動いたときのリスクも大きくなります。
勿論FXもレバレッジ1倍(現物取引と同等)で取引を行うことはできます。
しかし、ほとんどのFXトレーダーは少なからず倍率を上げて行っています。
と言うのもFXの魅力の一つが「少ない資金で大きな取引ができる」ことなので、レバレッジを掛けなければ魅力がなくなってしまいます。
「証拠金取引」が強調されているのは、それが当たり前の取引であることを伝える意味もあるのだと思います。