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季節の変わり目

そう、季節の変わり目といえば
1、体調崩す
2、風邪
3、衣替え

衣替えももして、まだ岡山は暑いなぁなんて思っていた頃やっと寒い日が訪れた。
そして風邪も訪れた。

2歳の娘っ子が私の顔に向けて咳き込んで来た時、あ、何か嫌な予感。
嫌な予感は当たるわけで
その1時間後くらいから鼻水が出始め、
次の日には頭痛がし始め、
その夜には喉も頭もなんなら顔も痛くなり
しっかり風邪を引いた模様。

夫に家事を任せておくとだいたい大惨事になっていることが多い。現にキッチンのシンクは昨夜の料理した鍋や皿やカップやらでカオスのように。

グラスで水でも飲もうかな〜と思ってキッチンに行ったんだが、グラスはシンクの樹海に埋蔵されている。 お気に入りのやちむんの皿も底の方に…
鉄の包丁、まな板… 使ったらなるべく早く洗って乾燥させたい物達も。

怒る気力もわかず、ノロノロとケトルに水を張りお湯を作る。 白湯でも飲んでこの樹海の隅から退散しよう。

冷蔵庫の子供用の小さなゼリーを取り出し一口で口に放る。硬さといい、甘すぎず実は気に入っている。
すると餅を発見。お善哉のパウチもあるし、コレを食べることにする。 朝夫が娘っ子のために卵焼きを作ったのであろう出しっぱなしのフライパンを洗わずそのまま温め餅を焼く。

最近の娘っ子の朝の日課はキッチンまで来て卵焼きを一緒に作ること。できる事はあまりなく、卵焼きに少しヒビを入れてくれるのと、割った卵を小さなボウルの中で混ぜてくれる(大概混ざってないので私が混ぜる)それをフライパンに一緒に流すのだ。
あとは私がササッと卵焼きに仕立てる。
本人はいつも大満足で皿に乗ったその卵焼きをダイニングテーブルに持ってゆく。

餅が焼けてきたのでシンクの樹海から救出、洗った小さな鍋にパウチからお善哉を流し入れ、餅を放り温める。
頭はガンガンしているけれど、こういう時は頭の中は至って静かで、一人だからかもしれないが、
器を選ぶのが楽しい。選ぶと行っても餅とお善哉、と決めたときから器は決まっていた。

先々週の備前焼まつりで買った備前焼の器にお善哉を盛る。
ホカホカの湯気を出すその食べ物をまじまじ見ながら、うんうん、やっぱこの器買って良かったわ〜映えるじゃないの〜と口には出さないけど褒めちぎる。 


お善哉と白湯も飲みきり、お腹と心がみたされた私は現実(キッチンのシンクや、出しっぱなしの洋服や玩具なんか)を尻目に布団へ戻るのだ。

備前焼の器はササッと洗ってから布団に戻るとしよう。


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