寝れない血

父は昔から晩酌をする人で、オトナになってから本人から聞いたのだが
飲まないと寝れない
らしく、そう信じて疑わない。

その時は ふぅ~ん くらいにしか、思っていなかったのだが、よく考えてみれば

この寝付けない体質も父に似たのかなと。
寝てしまえば問題ないのだが、寝付くまでなんせ時間がかかる。 

総じて自他ともに認める父親似である。
手先の器用なこと
読む本の好み
お腹をすぐ壊す、トイレが近い
顔の造形、肌の色(母と父はオセロの様)

そして寝れないところまでも。

そう。なので父に習ってお酒を飲んでみれば眠くなるかもとワインをグラスに少し注いでみた。
元来お酒は強くないのと、妊娠出産以来殆ど飲んでいないのでお酒が回りやすいと思う。

あぁふわふわしてきたし、体がダルくなってきて、横になりたい… おお?寝れるかも!

布団に体が吸い込まれるようだ
お酒の威力を感じる。

でも頭の奥は
冴えてるのだ。

あら…寝れないかも。

やっぱり寝れないみたい。

お酒の量足りなかった?

でもあれ以上飲んで体辛くなるのも嫌だし…

お父さん、私お酒じゃ寝れないってことで
よいかしら?

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