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なんもなんも
リハビリ復職3日目にして行けなくなった。
朝の段階で準備はできていて
玄関を出るだけだった。
どうしていけなかったのか
吐き気と腹痛、心のザワつき
もう無理だ。ただそれだけ。
休んだ。
この日は大雪。
しかも重い。
1日に3回ほど
かけて雪かきをした。
雪かき中のこと。
ブルンブルン!とエンジンの音が聞こえる。
走っている感じではない。
家の前に出てみてみたら・・・
郵便屋さんが雪にはまって
埋まってしまったのだ。
助けに行った!
「後ろから押しますね」というと
振り返った郵便屋さんは
とっても若い男性。
「お願いします」と言って
「せーの」で救出成功!
「ありがとうございます」と郵便屋さん
「なんもなんも」と心空。
「なんもなんも」とは北海道弁。
「いいんだよ」「大丈夫だよ」的な意味?
だと思われる。
また雪かきに戻った。
心が温かくうれしい気持ちになった。
朝のイヤな気持ちとは正反対。
そうしたら・・・
また
ブルンブルン!とエンジンの音が聞こえる。
走っている感じではない。
あれっ?
もしや・・・
郵便屋さんが雪にはまって
埋まってしまったのだ。
ダッシュ!
「後ろから押しますね」というと
振り返った郵便屋さんは
「何度も申し訳ないです」と言って
「せーの」で救出成功!
「ありがとうございます」と郵便屋さん
「なんもなんも」と心空。
「大丈夫かな」と思い
しばらくその場から見守っていた。
角を曲がったのを見届けて・・・。
よかった~と一安心。
また雪かきへ戻る。
雪かきが終わった~
と思ったその時・・・
車が一台埋まった・・・。
たまたまお隣さんとお向かいさんも
雪かきい出てきていた
みんなで
スコップやらなんやらをもって
ダッシュ・・・。
スコップで掘ったり
せーので押したり。
お隣さんが
「出れたら止まらずに行きなさいよ!また埋まったら大変だから」と言った
何度か押して脱出。
車が発進して、窓を開けて
「ありがとうございます!」と大きな声が聞こえる。
「なんもなんも!」と手を振る。
みなさんそれぞれ
「ありがとうございました」
「いや~よかったね」
「お疲れ様~」と言って戻る。
心がとっても温まった。
助け合うこと。みんなが同じ方向(目的)を向いて協力すること。
それがだれかを救うことになる。
その喜びがあるから生きていられるのかも。
助け合いって必要。
それが自分に返ってくるかもしれない。
そしてそれが
相手にとってうれしかったり、救われたり。