ある日のおやつ 2024.4.4 〜サブレメゾンとバターサブレ
某日、佐渡バターが我が家にやってきました。
北海道在住のわたしには、普段なかなか手に入らない、とても貴重なバター。
まずはトーストに塗ってそのまま、またはフルーツパンに生ハムやスモークサーモンと一緒にのせて甘じょっぱさを楽しんだり。
あっさりさらりとした上品なうまみとコク。ほんのりとした塩気もあり、いくらでも食べれそう(キケン!)
あれこれ楽しんで、あとはどうしようかな。
そうだ、前から作ってみたかったあれを作ってみよう!
またも登場、内田真美さんの「私の家庭菓子」
少し前の記事で取り上げたガトータタンの時もお世話になった内田真美さんの「私の家庭菓子」
前々からその本に載っていた2つのサブレが気になっていました。
出ていたのは「サブレメゾン」と「バターサブレ」
どちらもぱっと見プレーンなクッキーですが、微妙に違うみたい・・・
本によるとサブレメゾンは内田さんの、バターサブレは娘さんのお気に入りとか。
いい機会なので佐渡バターを使って、2種類作り比べてみることにしました。
サブレメゾンとバターサブレ
さあ、作ってみよう
どちらも作り方は同じ。すごく簡単。
フードプロセッサーを使い、書いてある通りに材料を加えてスイッチオン。
まとめるだけ。
・・・と言いつつ、我が家には小型のフードプロセッサーしかないので
ボウルに泡立て器、ゴムベラを使って生地を混ぜ合わせ、作りました。
生地がまとまったら伸ばして冷蔵庫で冷やし、型で抜いて焼きます。
今回はサブレメゾンは四角い型、バターサブレは丸い花の型で。
本には冷蔵庫で休ませる時間は1〜2時間と書かれていますが
実際は2〜3時間、できれば一晩寝かせると型抜きがきれいにできて美しく仕上がるみたい。
サブレメゾンを早く焼きたくて、1時間ちょっとくらいで型抜きしたら
あまりきれいに抜けませんでした・・・
完成!さあ、違いは?
材料はほぼほぼ同じ、粉の配合と卵が入るか否かの違いだけ。
(粉の配合については厳密にいうとサブレメゾンは薄力粉+アーモンドパウダー、
バターサブレはそれにさらに強力粉が入ります)
卵が入るサブレメゾンは表面に生地に入れた残りの卵を塗り、照りを出しました。(あと、わたしなりのアレンジで、今回、砂糖はメープルシュガーを使いました)
味の違いは・・・
卵が入り、小麦粉の配分が多いサブレメゾンはバターサブレに比べて密度を感じるざくっとした歯触りが印象的(とは言っても硬くはありません。あくまでも比較の話)
小麦の味が引き立ち、バランスの良い味わいが印象的。
対して、バターサブレはサブレメゾンよりほろっとした軽い歯応え。
アーモンドパウダーの配合が多めなのもあり、よりバターやアーモンド、砂糖のコクと風味をダイレクトに味わえます。
バターサブレの方がリッチな印象ですが、
だからといってサブレメゾンが物足りないかといえばそういうこともなく。
小麦粉のおいしさ、砂糖(メープルシュガー)の風味、バターの繊細な味わいがバランスよく、ぱくぱく食べやすいやさしい味わいになっています。
どちらも、それぞれのおいしさがあるというのが正直な感想。
この2つのクッキーのレシピを本で見たときは気になりつつも、
材料はほぼ同じだし、そんなに違うのかな〜と思っていたのですが
実際作って食べ比べてみるとそれぞれに個性があり、驚きの発見でした。
今回は超個人的趣味(笑)で砂糖をメープルシュガーにしましたが、
メープルシュガーを本通りの粉砂糖や、または和三盆糖などに変えてアレンジしても美味しく、楽しそうです。
佐渡バターをお菓子作りに使った感想は?
道民にとって貴重な佐渡バターをお菓子に使うなんて、なかなか贅沢な体験だなあと我ながら思いますが・・・
佐渡バターは水分が少ないのかな?密度が濃く、ねっちり硬い印象。
なかなかクリーム状になめらかにならず苦戦しました。
(なんせ泡立て器使用なので 笑)
が、それが濃厚な味わいにつながっているのかもしれません。
味わいはパンに塗って食べたときと同じ印象。
あっさりした上品な風味の中に、軽やかなコクを感じさせます。
バター単体として強い主張はないのですが、ちゃんと存在感を放ち、
砂糖や粉をまとめながら軽やかな味わいを感じさせます。
ちなみにわが家で普段は使っているバターは北海道産、よつ葉の発酵バター。
料理もパンもお菓子づくりも全てよつ葉の発酵バターです。
発酵特有の風味と穏やかな酸味、コクのあるバターの風味が料理やお菓子をグレードアップしてくれるすぐれもの。
(ポンド売りしているのもありがたい)
風味とコクがしっかりめなので、佐渡バターとは対照的かもしれません。
でも、どちらもおいしいよ。
バターってこんなに風味が違うのか・・・と新たな発見でした。
お次はいつものよつ葉の発酵バターでサブレメゾンとバターサブレを作り比べてみたいです。