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誓いの御柱:寒風山

全国で少なくとも7箇所で作られ、現存しているのは寒風山を含め5箇所とのことです。

一 広ク会議ヲ興シ 万機公論ニ決スベシ

ひろくかいぎをおこしばんきこうろんにけっすべし
(広く人材を集めて会議を開き議論を行い、大切なことはすべて公正な意見によって決めましょう)

誓いの御柱に書かれている五箇条の御誓文の第一条。

寒風山にある「誓の御柱」は、昭和5年に男鹿琴湖会が五箇条の御誓文という明治新政の基本を男鹿文化の道標にしようと寒風山の山頂に建立したものです。

建立には男鹿琴湖会が広く寄付を募り、小中学校、婦人会等団体、企業をはじめとして、遠くは中国や樺太からも寄せられました。
石材は寒風山産出の輝石安山岩を使用しています。採掘地で粗削りした後、小学生・青年団員・消防組員・主婦会などが協力し、山頂まで距離約1.7km・高低差190m、重さ1,060貫(3,975kg)の石材を人力で引き上げました。船川港町在住の石工職人が制作し起工から約3か月で完成しました。
平成22年に男鹿琴湖会から男鹿市教育委員会に寄付されました。

誓の御柱は、男鹿に住む人々とその趣旨に賛同した県内外など多くの方々の寄付や労働奉仕など様々な援助を得て建設されたもので、国内にも数基しか存在しておらず、希少なものです。また、男鹿石と呼ばれる寒風山産の良質な石材を使用し、高い技術を持って作られており、男鹿の石材資材としても価値があります。

男鹿市のホームページより

※御柱を建設した男鹿琴湖会(おがきんこかい)は、地元の学生を中心に結成された親睦団体であったとのことで今も存在しています。

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