見る角度を変えれば景色が変わる・・・その1例
私が中学1年の時、古井君(仮名)という男の子がいた。
学校の成績はあまり良い子ではなく、運動神経もよくないため、結構劣等感を持った子だった。
そんな子が、席替えで私の隣に来た時の事。
古井君は私が隣の席だというのを知って、私にこう言ってきた。
「俺はお前が嫌いだ」
彼としては、学級委員長でクラスの中でも目立つ私は面白くない存在だったようで、顔を見るや否や、そう言い放ってきた。
まぁ普通ならここで怒るか喧嘩になるかだと思う。
当時からどこか達観してた私は、古井君にこういい返した。
「私もあなたの事は嫌いだけど、良かったじゃん!
嫌いなもの同士ってことは同じってことだよ!
だから嫌いなもの同士仲よくしよう!」
と(笑)
何を言われているかぴんと来なかった古井君・・・。
でも、私の勢いに飲まれて
「お・・・おぅ」
と戸惑いながら言っていた。
そんな彼とは2学期中同じ班だったが、
別段トラブルもなく、他の同級生と同じように仲良くなった。
人というのは食わず嫌いな生き物だ。
ちょっとしたことことで、簡単に嫌いになったりする。
でもそこでちょっと踏みとどまり、相手の懐に飛び込んでみるのもありなのかもしれない。
実は意外とおいしかったり、好きなものになるかもしれないのだから。
人もそういうもんだと私は思っている。
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元ストリッパー&振付師の観月真子こと藤倉瑞城です。