小さな風が大きな台風になるとき
その日、出勤した日、部長から「何か策はあるのか?」と尋ねられ
「任せてください!」
と答えた。
その日のオープン後少ししてからギルガメッシュナイトの撮影班がお越しになった。
6人だったか8人だったかの女の子がソファーに座って、インタビューを受ける形。
最後に全員がやることになっていたギルガメッシュナイト式「Tバックでお別れ」は手前から順番に1人1人がすることになっていたので、
私は最後のトリとして一番最後のところに座った。
正直、どうなるか不明だったので、私にしては珍しく結構緊張していたのを覚えている。
お店のお話をインタビュアー役のAV女優さんとお話したりして
最後のお別れの時間になった。
1番最初の子から、お尻を向けTバックを見せるお別れシーンが撮影されていった。
徐々に近づいてきて、とうとう私の番だ!
皆と同じようにまずはお尻を向けTバックを見せた。
そして・・・
私は正面を向いた。
その日私はこう考えた。
「黒の総レースのTバック!これならレースと毛のどっちかわかんない感じで意外と地上波で行けるんじゃね?」
取材の前、私は下の毛を思いっきり前面に引っ張り、レースからわざとはみ出しまくった。
そうしたことで、レースなのか?毛なのか?どっちなんだよ?みたいな状態になっていた。
ホントにただこれだけの策だったので、当時は大したことではないと思っていたが、
これが後日、放映時に大反響を起こした。
それもこれも、テレ東ギルガメッシュナイトのスタッフさんたちの力ともいえる。
この経験は
小さな風が大きな台風となるためには
いろんな条件、いろんな力がタイミングよく重なった時に起きるんだなと
改めて思うきっかけになった。
元ストリッパー&振付師の観月真子こと藤倉瑞城です。