やめられないりゆう

誰かを思い浮かべれば
だいたい
誰かの
身体の状況は把握できる

ただ
誰かの身体について
四六時中考えてたくないし
自分の身体のことも
四六時中考えてたくない

だって
大切な大切な
命の時間だから
わくわくするような
楽しいこと
どきどきするような
ちょっと危険なこと
もうどうにもならないような
快楽に時間を費やしたいのだ

でも
たまに
わたしを呼びつける
身体が存在する

その身体の主は気づいてないけど
身体がわたしをこきつかう

わたしは
全力で抵抗し
身体には触れない
その代わり
自然に生きる植物なんかに
全てまかせて
身体の不自然を自然にしていく

自然の流れは美しくて壮大だから
わたしには一生かかってもできないくらい
穏やかに
力強く
身体を自然の姿にしていく

こんなことを
繰り返し繰り返し
目の当たりにする

だから
わたしは
身体を
自然が織り成す形のように
作り上げたくて

だから
わたしは
身体と向き合うことを
やめられない

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