親不知抜歯のち腫れ 2

実は
私と同じように
「歯周病の匂い」を察知する人が近くにいる

会うたびに
「あ…匂い!
いや…やばいよ…その匂いは
間違いなく歯周病になってるよー
虫歯になってると親不知抜くのが大変だし
何より
多分
その顔つきは
腎臓をやれてるよ…」
と言われ

この言葉が
私の
ガラスのハートに突き刺さりまくり

埋没親不知の抜歯を決めることとなった

抜歯当日
予定は一切入れず
久しぶりの休みを
午前中は
満喫することとなる

気が小さいにも関わらず
意外と
直前まで嫌なことは考えないようにするタチで
呑気と言うか
この
クヨクヨする時間をいかに
「短く深く」
するか
は人生では極めて重要だと
改めて思う

そして
時は満ち

予約の時間に
歯医者へ到着
受付を済まし
待合室で待つ私は
もう
考えがまとまらない
心臓だけバクバクする
端からみたら
具合の悪い人であったと思う

まだ
抜いてもないのに…

さ、
これから
闘いが始まる

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