フルート吹きの読書〜懐かしいピアノエチュード、ブルクミュラー
皆さんは「ブルグミュラー」に馴染みはありますか?
日本では大変ポピュラーなピアノエチュード。
趣味でフルート吹く方でも、ピアノも弾く(あるいは習っていた)方は多いと思いますが、私も子どもの頃ピアノを習っていたので、定石通り「ブルグミュラー」を経験しています。
昨年、約20年ぶりにピアノを弾いてみようかと思って取り出したのが、そのブルグミュラー。(昔使っていた楽譜が残っていました…!)
最近も少しずつブルグミュラーを弾いたりしていて、以前から気になっていた本を読んでみることにしました。
「ブルクミュラー 25の不思議」
日本のピアノ教育の中のブルクミュラーの存在について…から始まり、興味深い内容が詰まっていておもしろいです。
そういえばブルクミュラーって人の名前なんですよね。そんなこと考えることもなく練習してたけど。フルートにおけるケーラーとかアンデルセンもそんな感じかな。(そして私は、ブル「グ」ミュラーで親しんでいますが、今はブル「ク」ミュラーが一般的な表記なのですね)
本を読みながら、子どもの頃に使っていた楽譜をめくるのも楽しい。
私は何にも考えずにピアノに向かっていたのと、昔の記憶がどんどん抜け落ちるタイプなので、ブルグミュラーの曲もほとんど覚えていなくてびっくりしました。
2番の「アラベスク」と最後の「貴婦人の乗馬」は、好きだったなぁと覚えていて、やっぱり皆この2曲が好きなんだな、と嬉しくなりました。
しかし今、楽譜を見返してみると、巻頭の解説を読んだこともなかったし、やっていない曲も何曲かある。こうやって見てみると、懐しいし奥深い。
ブルクミュラー学習の助けになるというよりは、ブルクミュラーを愛する人や昔ブルクミュラーに親しんだ大人が読むと、すごく面白い本だと思います。
意欲的な良書だと思いますが、途中まで推論の展開や文章の書き方が大学生のレポートみたいだと感じてしまって、半分を過ぎるくらいまで読みにくさを感じつつ読んだのが少し残念。(私の個人的な感想ですが)
筆力の問題なのかもしれないし、資料の少なさゆえ想像に頼って書かないといけない部分が多いせいか…と思いますが、でもそれを補って余りある内容の面白さでした。
またちょっとずつブルグミュラーも弾いていきたいです。