ポジウィルを使って転職した記録#3 ささやかな幸せ
アオイです。今回は3回目の面談の記録です。私がPOSIWILL CAREERを通じてどのように考え方が変わっていったのか、トレーナーとどんな風に関わってきたかなど、自分の感情に焦点を当ててじっくり書いています。それではよろしくお願いいたします。
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モヤモヤが止まらない
私は「認知の歪みワーク」のシートに書こうとしていることがあった。仕事のことだ。先日、私の居ない時にミスが起こった。その業務の管理者は私だ。部下の責任は私の責任。直接私が関わってなくても私の責任になると思い込む、これは「個人化」なのではないか?と思った。
しかし社会通念で、「部下の責任は上司の責任」というものがある。私の職場でもそうだ。私はこれを上司に叩き込まれている。「間違えたのはあの人だから、私は知らない」じゃいけないのである。
したがってこの件について、私が認知の歪みではないのに、無理やり当てはめようとしているだけなのではないか?と思ったが、納得はいかなかった。その業務を誰かがミスする度に、再発防止策としてチェック項目が増え続け、管理者の私がそれを何個もこなさないといけないのだ。確かに再発防止策は必要だ。しかし、あまりにも多い。部下たちに「最終確認があるなら、最悪間違っても構わない」と思われたらたまったものではない。上司に相談したいけど、「最終責任は管理者のあなたにある」と言われそうで……。
モヤモヤが止まらなかった。もはや認知の歪みというよりかは、仕事の悩みだった。このモヤモヤをSlackで山口さんにぶつけた。
山口さんは答えてくれた。
「関われる範囲外で起きたことでも全てアオイさんの責任だと思いますか?本当に上司は『最終責任は管理者のあなたにある』と返されそうですか?これまでの経緯とアオイさんの思いを伝えた上で、1人では解決策が思いつかないと丁寧に相談しても相談にのってくれなさそうでしょうか?」
私は相談することが苦手だ。「こんなこと相談していいのか?」とか「考えなさすぎ、と言われるのではないか?」とか「今やっていることを変えたければ代案を考える必要がある」とか色々考えて、結果として相談のハードルがめちゃくちゃ高くなってしまっている。それでも、相談しないとモヤモヤは晴れない。何も変わらない。
決めた。上司に相談しよう。私は「最終確認を減らすことができないか」ということを上司に正確に伝えられるよう、話す内容を順番に書いたものを山口さんに送って確認してもらった。しかしながら、上司の反応を話す前から先に考えすぎて身動きが取れなくなりそうだった。とにかく不安だった。私があまりにも悩みすぎていたため、次の面談で話しましょうかということになった。
面談③ポジティブ体験
まずは上記の仕事の悩みを整理した。当然だが、上司の反応は言ってみなければ分からない。だから私は勇気を出して相談することにした。
そして、本題のポジティブ体験である。「事前ワークで書いたものの中から話したいものはありますか?」と聞かれた。私はポジティブ体験を何とかして書いたものの、これらが本当にポジティブ体験と呼べるものなのか自信がなかった。
苦労していないのだ。苦労してレギュラー入りして何らかの大会で1位を取ったとか、苦労して外国語を覚えて海外に行ってボランティアをして新たな視点を得たとか、そういうのが全然無かった。ただ京都の景色を見て感動しただけ。気の合う友達と大学生活を謳歌しただけ。強いていえば、高校受験を友達と切磋琢磨して頑張ったというのが、苦労して得たポジティブ体験か。書いてみたけどポジティブ体験なのか分からない、という気持ちを素直に話した。
「楽しいことに優劣はないですよ」
そうなんだ。目から鱗だ。私は苦労して勝ち取った経験でないとポジティブ経験にならないと思い込んでいた。新卒の就活でよく書いた「学生時代に打ち込んだこと」でも、そのような経験を書けと言わんばかりの例文を見て、「私にはそんな経験がない……」と落ち込んでいた。
「『大学生活が楽しかった』って、いい経験じゃないですか」
と山口さんは言ってくれた。
高校受験のこと、大学生活のこと、スピーチの時間が自分を出すことができて楽しかったことを話した。苦労せずできることでも、立派なポジティブ体験と言っていいんだと思うことができた。私は他の人にとっては何気ないささやかなことが幸せだと感じる。そんな私でいていいんだ。
そしてネガティブ・ポジティブ体験から、自分の強み・課題・モチベーションの源泉・思考の癖をまとめることが次回までの宿題になった。そして次のワークへ…………と行きたいが、どうしても話しておきたいネガティブ体験があった。ここで話さないと一生引きずり続けることになる、と危機感を覚えた私は、話す時間をくださいと山口さんに相談を持ちかけて、次回の面談で時間を取って話すことになった。しかしこのネガティブ体験は誰にも話したことがない。そもそも話してもいいのかどうかも分からない。不安だったが、何としてでもこの機会に話さなければ……。
仕事の悩みの後日談
早速次の日に、私は上司を呼び出して最終確認について思うことを相談した。上司は話を聴いてくれた。「他にも違和感のある業務があれば言ってほしい」とも言われた。
……良かった。あの延々と悩んでいる時間は何だったのだろうか。山口さんにも報告した。「自分の意見をしっかり上司に伝えられて素敵です!」と褒めてくれた。今回の件で、相談するハードルがほんの少しだけ下がった気がした。私は退職するけれど、それまではこの職場の人間だ。しっかり上司と連携を取っていこう。
今回の得た学び
・楽しいことに優劣はない。
・苦労せずできることでも、立派なポジティブ体験。
・言ってみないと相手の反応は分からない。まずは言う。行動する。
P.S.
POSIWILL CAREERで仕事の悩みを相談したことによって、だんだん自分から提案したり相談したりすることができるようになった。転職するけれど、現職で働きやすくなったと思う。こういうメリットもあるのか……。
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