人吉労音を訪問〔熊本県人吉市〕
2020年7月の大豪雨により球磨川が氾濫し、4.5mもの洪水で事務所が全壊した熊本県にある人吉労音で「新事務所開設祝い」と、来年迎える「創立60周年」のお祝いに伺いました。新事務所は♪更けゆく秋の夜 旅の空の・・♪の歌「旅愁」を作詞された犬童球渓(いんどう きゅうけい)の生家で、「音楽は愛と平和のメッセージ」を掲げ再スタートされました。到着すると事務局の皆さんが明るい声で迎えて下さいました。公演会場は隣にある「犬童球渓記念館」。築100年の落ち着きのある家屋が満席(27名)になり、熱気溢れる公演となりました。始まりには運営委員長さんから全国の労音から寄せられた支援のおかげで継続できた事、姫路労音の松下さんが災害支援と事務所の看板を作ってくれたことに感謝の言葉が述べられました。そして公演が始まると獅子舞の動き1つ1つに拍手が湧き、沖縄の想いには真剣に聞き入り、車人形が登場すると顔がほころび「人形かわいいね~」といつまでも離れ難くなり、会員の皆さんによる玉すだれは大爆笑の渦に包まれ、皆さんの笑顔に励まされた公演でした。市のまん中を豪快に流れる球磨川と共に生き、深い谷間の中心地として栄えてきた人吉。犬童球渓を生み出した土壌の上に、豪雨災害を乗り越え人を繋ぎ、町に文化の灯をともし続け60年を迎えられる人吉労音の皆さんの熱い思いに、とても感動し勇気を頂きました。
演目:寿獅子、沖縄を想う(背柱式車人形「谷茶前」)、南京玉すだれ
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