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白馬の王子様はいない

いつか王子様が白馬に乗って迎えにきてくれる。

どうして幼い女の子にこんな物語を読み聞かせて育てるのだろう。

絶対に有り得ない夢を見させるのがそんなに大事なこととは思えない。

白雪姫は知らない婆さんの差し出した食べ物は食べるなと言いたいし、よく知らない男7人との同居なんてもってのほか。

シンデレラには一夜のパーティーで盛り上がった男と乗りで結婚なんて有り得ないといいたい。

「夢見ていちゃだめよ、男は狼なんだから」なんて人生の先輩方に言われるけど、狼に失礼な話だ。

お酒飲まして抱けそうか試す。

本人たちは何も考えていないのだろうけど、馬鹿にしているのかと哀しくなる。

ちょっと理性を失えば抱けるセックスドールか何かだと思っているのだろう。

人間だぞ。

私だって。

同時にこの人が私の"白馬の王子様"じゃないかと淡い期待を持っていた自分を殴り飛ばしたい。

あんたの白馬の王子様は存在しないんだから。

幼少期につけられた王子様の鎖をとらなきゃね。

そして受け身のプリンセスを卒業しないと。

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