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太陽の色

たまに思い出す


自分の吐く息の音

ブクブクと空気がのぼっていく泡の音


キラキラした光


スキューバダイビング

どのくらいしてないだろうか?


【家の片付けをしていた】


もう十数年行ってない

ウェットスーツにドライスーツ

レギュレータにマスク、フィン

全てを入れてあったプロテと言うスーツケース


海の匂いがする


潮の香り

ジャリジャリする砂と塩


ダイビングを始めたのは社会人になって数年後


友人と始めたがいつの間にか友人は辞めてしまった


講習で毎回会う人達


仕事も年齢も違う

そうした人達がいつしか仲間となった

仕事帰りにショップに行きおしゃべりと食事

時にはカラオケ

そんな20代

いつしかその仲間達と時間を見つけて、伊豆や沖縄の海に行った


泊りの事もあったが、日帰りの時もあった


私が太陽の色に染まった時代


医療系の仕事は普通のOLさんと休みが合わない事が多い

(友人と予定を合わせる事なく一人で行ける事が楽だった)


ダイビングショップでツアーを申し込み

独身のおじ様、お姉様達と親しくなる事も多かった

医療系の方は一人で参加している事が多かった。


ダイビングが得意ではない私には上手い人がいつも現れる。いつも助けてもらって、安心してダイビングを楽しめた。


伊豆の海


初めて潜った時は怖かった

流れが早く、濁る海

何故、続けたのか?

楽しいのは陸

海の中が好きではなかった

でも、辞めなかった

楽しいと思うまで続けてみよう!そんな感じだった気がする

いつに間にか潜る事が苦痛では無くなった

始めた頃の憧れは

【沖縄の青い海】

本島だけで無く離島にも行った

海から見上げる水面はキラキラしていた

明るかった


その後、バリ、グアム、サイパン、ハワイでも潜った

目に浮かぶのはキラキラした光が交叉する水面

泡の音、息の音


あんなに行ってたダイビング


いつからか足が遠のいた

私の20代を輝かせた


私はあの時何故あんなに一緒懸命にやっていたのだろう

太陽の香りで彩られたあの頃を

今でも心が覚えている



髪は海で色が抜け、まるで宝塚の女優さんのような髪色

薬局でおばちゃんに呆れられた


一緒懸命に遊べる事が大事だったと気づくアラフィフ



後悔無く遊んだ‼️


そう言える自分って何だか誇らしい


そして海の香りと想い出はまだそのまま、閉まっておく事にした


もう着ることのないウェットスーツもまだ捨てずにちょっと閉まっておこう


まだ未練があるかしら?


また海に入る時は作り直さないといけないウェットスーツ


未練ではなく、もう少し余韻に浸っていたいだけ


香りで蘇る想い出

そんな想い出はきっと消えることがない


10年後、20年後にアラフィフはこんなに遊んだ!楽しかった!頑張った!


そう思える毎日を過ごそう


ちょっと足腰の痛みが気になるお年頃だが、今を一緒懸命に!








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