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THE SECOND 2024

ノックアウトステージ 16→8
の感想をかかずに本番の日をむかえた。

今年も良かった。
誰も損しないところが最高。
出場者のみなさんが幸せそうにしているほうがぜったいにいい。
全部面白い方がいい。
そして全部面白かった。
失敗が見えない。
プロはすごい。

つたない感想ですが、書いていきます。
これを話す相手がいないからね!
あと決勝直後からこれを書いているが、
なかなか書き終えられない。
すでにあちこちで誰かが何か言ってるので
ありきたりな手遅れ感想になっているかもしれない、と思いながら。

ハンジロウVS金属バット
 元嫁カフェ 対 大阪交通かるた
昨年優勝者のギャロップが生放送漫才トップバッターだったおかげで、
ハンジロウはトップバッターという印象がなかった。
人の良さそうな二人で、キャラと思いきや
ネタの展開がクレバーで、いつでもウケる。
職人という印象。もっと売れてほしい。
私はどちらも面白くて僅差、と思ったが、金属バットが勝って次へ。
大阪交通かるた、おもしろいネタだ。
エッジの利いた彼らのいいところをかるたでマイルドにしている。
どの戦いもどっちが勝ってもおかしくない、
とずっと思っている。本当に誰もわからない、あのときスイッチをたまたま握った人にかかっている。

ラフ次元VSガクテンソク
 カミングアウト 対 国分寺
ラフ次元のこのネタを初めて見た時、
有田さんの感想を同じことを思ってあんまり、だったのだけれど、
今回はそんなに感じなかった。
私の知らない技術の進化があったのかもしれない。
全国のテレビで漫才するのが初
ってウソだろ、って感じ。
なんでこんなに良く知っている気がするのか。
M-1動画かな。やすとものお買い物番組か。
ガクテンソクのネタ、国分寺に住んだのはここ一年だから、新ネタだろう。
予選で見たのに新鮮に見えた。
二人の自然な対話がうますぎる。余裕さえ見える。

ななまがりVSタモンズ
 ハニートラップ 対 おしゃれ
ななまがりのこのネタが私のこの大会のベストワン。
ツカミのあとの、
キャッハーと内股で飛び上がる森下さんのネタの入りが
最高だった。
何度か見ているはずなのに、今回がちょっと良すぎた。
タモンズのこのネタも、すごく好き。
聞き取れない変身のところが、特に面白い。
何度も見ているが、今のところ音しかわからない。でもわかる必要はない。わかりたくもない。
これを見てファンになる人がたくさんいるはずだ。ずっといい漫才師だったから。

タイムマシーン3号VSザ・パンチ
 アニメ 対 教育
タイマのこのネタは予選で見た時も思ったけれど、
関さんの器用さが散りばめられた良ネタで
前後半で全然テイストが違っている。
私は前半のベタな展開の方が好みだ。
けど
セットを使って悪魔のタケコプターを入れ込んだ瞬間に、
何かを超越した気がした。好みかそうでないかではない。
3点満点の漫才だった。
ザ・パンチは、
キラキラのステージで二人のあの漫才がついに披露されると思うと
ワクワクした一方で
16年前のことが頭にあった。
当時M-1の予選からずっと追いかけていたマニアの私にとって
ザ・パンチは花形で、
大好きだけどなぜか上にあがれない。
それがラストイヤーで選ばれて、
でも、あれ?去年の方がよかったか、もしくは同じくらいのあれだったけど、
ラストイヤーのご褒美的なことじゃないよね
といぶかしく思っていた。
でも応援していたから、うれしくて、
結果はM-1至上一番かわいそうな負け方をした。悲しかった。
責任のない私がその悲しみを覚えているくらいだ。あの当時のM-1って本当にそういう部分で格好つけ、が全体にたちこめていたせいで、そんなことになった。彼らは自分たちのせいみたいなことを言っているが、私はそうは思っていない。あのへんな空気のせい。
だからこそ、このウケ方であのときの悲しみが成仏したと思った。
良かったなあ、てこの時点ですでに思っていたから
勝ち上がっていって、歓喜。

ガクテンソクVS金属バット
 夢 対 料理
後攻が有利だと思っていたけれど、
ガクテンソクだけはこの対決で先攻で勝っている。
勝手にネタのタイトルつけたけど、
夢であってんのか。
前半プロポーズ
漢字でなぜか論破されるところとか、すごくいい。
金属バットはここで敗退ですけれど、
マジでめちゃくちゃ格好良かった。登場から空気をつかんで、CM直前の所作とかも。
彼らがこの大会のファイナルに残っているだけで
この大会自体が多角的で魅力いっぱいの良いものになっている。
この人たちを目指して芸人になりたい、って私が中学生なら思っているだろうな。
ありがたいよね出てくれて。

タモンズVSザ・パンチ
 クレーム 対 ゾンビ
タモンズのファンになっているから
あざとささえ感じてしまう誕生日プレゼントを含めたクレームのネタ。
二人が仲良しねー、モエー、ってなる。
だから逆に嫌かも、と思いそうになったけど、
違うな、と冷静になる。ただのおじさんだった。
ザ・パンチはコントインするときの浜崎さんがキリッとすると笑ってしまう。

ハイパーゼネラルプロデューサー有田さんの「またパンチ見るんですか」で
笑っちゃいました。
そもそも6分は長めのネタの長さだから、
一気に12分見るって感じになる。
もし来年やるならば、ここら辺を分析して勝ち上がる人が出てきそうだ。
でも分析でチャンピオンとるより、自分たちの個性崩さずに、人間押し付けて勝ってくれたほうが、その後長々と好きでいられる、気はする。
賞レースウォッチャーとしての勝手な意見ですが。

ザ・パンチVSガクテンソク
 スカウト 対 サプライズ
「砂漠でらくだで逃げられて」がエモいと語られていますが、
大吉さんがおっしゃったように「あれだけ沸くんだから死んでなかったのよ」という一言に集約されている。
あのフレーズを覚えていて、
私と同じように感じていた人たちがたくさんいた!
ってあの拍手笑いの瞬間にわかって、ゾワッと鳥肌立った。そうでない人もいたのだろうけれど、
とにかくそのことがエモくて泣けた。
みんなもそう思ってたんだよね!うれし!
辞めないでくれて、
ウケてくれて
本当にありがとうございます。
対してガクテンソクの完ぺきさが
えぐかった。
この大会は足腰が強い人たちが勝つ。
去年もそう思ったけれど、
初戦、二回戦と記憶に残る漫才をやって
この長丁場で安定した芸を披露した、、、って、誰が言ってんだ。
ごめんなさい。
みなさん、すばらしかった。
本当にありがとう。
お笑い見続けている人にとって、
最高の大会。

芸人さんのラジオ聴いていると
「芸人視聴率高い」「芸人しか見てない」とか言ってるけど、
広く長いお笑い好きの視聴者は
みんなよだれ垂らして見てる。
長年見ていればいるほど、
頭の中でストーリー作りまくれる。
あの瞬間この瞬間の、芸人さんの名場面がフラッシュバックして、
最高のダイジェストが脳内再生している。

審査員は、
でも大変だろう。
今回はいろんな種類の感想で
とってもよかった。
短く的を得た方、口が悪い方、泣きだしてしまった方。
いろんな人がいていい。お笑いの感想は個性的であるべき。
去年からずっと点数について考えていることがある。
すごく面白い 3点
面白い 2点
の違いをどうするか、ってこと。
2点、となると
中間の点数=普通
みたいなニュアンスになるけれど、
面白い、ってそもそも最高の誉め言葉だから。
基本を2点に置いておいて、
それを超越すれば3点、という人もいるんではないでしょうか。
じゃなければ、めちゃくちゃ素晴らしい漫才に最高得点つけられなくなる。

演出については、
過剰じゃないところがよいものの、
あおりVTRが何度も流れて、
ちょっと食傷気味。
まあでもそんなことはどうでもいいくらい良い大会なので、
粒だてるほどのことでもなかった。このままお願いします。
登場シーン格好いいですね。
出囃子はいいとして、
その前の「ブーン」っていう重低音がいい。

それにしても長かった。
放映時間のことじゃなくて、
予選からグランプリがきまるまでの期間。
これがまるごと同じテンションだから、ずっと追いかけている感じがする。
ノックアウトステージが本番と変わらない楽しさがあり
M-1と違う点がそれだ。
M-1は予選は予選の良さがある。ただテレビでやる本選とはまったく別のもの。
ノックアウトステージでバトルによる生まれるドラマが熱く、
ネタは面白いことが保証されていて、
完全にドキュメンタリーなので見ごたえある。

もしかしたら選考会を買うと、もっとM-1予選的なものを感じられるのかもしれない。また来年もやってほしいね。頼んます。

ガクテンソクはスターになるのかな。
幕張の劇場でもっと見ておけばよかったかもしれません。
娘が奥田さんの冷静なお話を聞いて
「格好つけてんじゃん」
と格好つけに厳しい格好つけ警察を出動させていたけれど、
違うのよ、
格好良く見えちゃう人なのよ。普通のこと言っていても。
どうぞその面白さと知的さ(セクシーさ)で売れてください。

来年も無事開催されますように。
今年出場者が入れ替わりまくったけど、
それも良い。
ノックアウトステージが
その時その時で出した手(ネタ)がたまたま功を奏すみたいなことの多い
完全なる運ゲーのため
どの人もチャンスがあったから
毎回同じにはなりにくい。よって新鮮。
M-1卒業組は、私の意見としては、どんどん出てほしい。
誰と戦って負けたり勝ったりするスマブラ的なことを期待してますもので。

去年の松ちゃんのザセカンドでの活躍は素晴らしかったので来年はいてほしい。すこぶる面白く、俊敏で、的確だったから、今年もどのように返したかな、って思っちゃったし。
ただ今年のみなさんも、よかったので、
一緒に出てもらうのも希望します。

でわ、いつも久しぶりになってしまいますが、
またお会いしましょう。

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