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プリン・ア・ラ・モードに会いにゆく〜No.64「マッターホーン」〜

2024年8月21日訪問

命の危険を感じる暑さ。
今年の夏は、この言葉をもう何回聞いたのだろう。4月から勤務している職場は建物が古く、エアコンの効きが絶望的に悪い。常にじっとりと汗ばみながら仕事をしているからか、大変に疲れる。休みの日は疲れ果て、エアコンの効いた家にこもりがち。子供が大きくなると、家族揃っての旅行や帰省も無い。夏はただひたすらに、じっと我慢の労働者な季節になってしまった。Twitterのフォロワーさんの楽しそうな夏休みやニュースを目にするうちに、私もせめてもう少し何か夏らしいことをしたい!と思い出かけた。

博物館かお寺か迷ったけれど、九品仏にある浄眞寺へ。ん?全然夏らしくないではないか!とセルフツッコミ。仏像が好きなので仕方ないのだ。

涼しいとまではいかないが、緑の多さにほっとする。お参りを済ませたその足で学芸大学駅へ。

もう「洋菓子店併設の喫茶室にハズレ無し」は、この世の真理なので、安心して入店。ところが席についてオーダーをしようとしたら店員さんが「申し訳ございません。本日プリンが品切れになってしまいまして…」

「えっ…あ、そ、そうですか…ええええ…どうしよう…」

メニューを改めて手に取り、しばし悩む。他にもたくさん美味しそうなデザートがある。メロンパフェだって、充分美味しそうではないか。でも、でも!!プリン・ア・ラ・モードが食べたくて来たのだ。私の絵に描いたようながっかり顔を見て、お姉さんが提案してくれる。
「ケーキの方のプリン・ア・ラ・モードならご用意できるかもしれないので、確認してまいりますね!」
「ありがとうございます…お願いします」
そうだ。ここは洋菓子店なので、ケーキを選んで喫茶室で頂くこともできる。いわゆる「ケーキのプリン・ア・ラ・モード」でも良いではないか。いや、待てよ?そちらも売り切れの可能性があるぞ。その場合何を頼むか、考えておいた方がいいかも…坂を転がり落ちる様に悪い方へと想像力が暴走し始めた頃、先程の店員さんが急いでこちらに戻って来るのが見えた。
「お客様!プリン、最後の1つありましたー!!プリン・ア・ラ・モードできますー!すみません、私の勘違いだったみたいで…」

ありがとうございますううう!

バニラアイスだけじゃなく、イチゴのシャーベットもついてる。この手前のソースは、多分アングレーズソース。フランス料理におけるアントルメっぽい装い。

盛り付けが可愛くて写真を撮りまくっていたら、どんどんアイスが溶けてきてしまったので、慌てて食べ始めた。やはりお皿の上が全て美味しかった!

マッターホーンさんといえば、ダミエというチョコレートケーキが有名なお店という印象があったが、喫茶室があることを今回初めて知った。夏の一番人気は数量限定で季節限定のモカソフトらしいけど、既に「今期は終了しました」との貼り紙があった。


キラキラなシャンデリアがよく似合う、白くて明るい店内。
プリン・ア・ラ・モードのお値段は単品だと800円(税込み・訪問時)

☆マッターホーン
東京都目黒区鷹番3丁目5−1 カワムラビル

最寄り駅:東急東横線 学芸大学駅


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