魔除け風意匠を描いてみる①
「眼」をモチーフにしていますと、一部の界隈の方に疑念を持たれることもあるかもしれませんが、宗教的なものとは一切関係なく、幼少期から純粋に宇宙だとか惑星だとか自然界だとか目に見えない何者かの世界が好きだっただけの私なのです。
その気持ちをどうにか形にしたいなと思い巡らせていましたら、いつの間にか鉛筆を執っていただけの話で、どのように表現をしようと頭を捻った初めの頃は、芯の先から産み出されるものは殆ど無かった。
アニメや漫画のような絵が描けるわけでもなし、写実的で美しい繊細なアートが描けるわけでもなし。
ただ古くから伝わる「意匠」であったり、単独で至る所に存在している「図形」というものであったり、自然界に転がる「姿形」というものが、私の眼には光り輝く宝石のように映り込んできました。欠片をひとつひとつ格子状に割った線の中に収めて眺めていたいほど、純粋でいて特別な宝物のように心に入り込んできたのですね。
誰に理解されずとも、人の目にはそう映らずとも、密かに幸せを噛みしめながら、気に入った形を片っ端から繰り返し描いておりましたら今に至りました。
顕微鏡で見た葉脈に心を惹かれ、月のクレーターや木星の渦に心を動かされ、生命全体のミクロとマクロは何処までも数珠つなぎのような関係性なのだと勝手に解釈し、それに満足してひとり嬉しく思っているだけなのです。
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