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とうもろこしから唐黍糖水飴
自家製の緑豆もやしがあまりにも美味しいので、他でも出来ないかなと吊るしポップコーンに目が止まり、とうもろこしでもやしを作ってみることにしたんです。
昨年ビオファームカメガモリで育てた丸いポップコーン用のとうもろこしです。この子でもやしが出来るかなぁとやってみました。
豆じゃなかったんですよね笑。
でも命のスタートボタンは押されました。
もやし作りは乾燥豆を水に漬けて戻し、日々腐らないよう日光を遮断した環境で腐らせないよう管理し根っこを育てます。
はい管理を怠り、数日鋳物の鍋に蓋をして忘れておりました。蓋をして姿が見えなくなるとその存在を忘れがちなので気をつけましょう。
それでもすくすくと元気に育っていました。種って凄いですね。生命のカプセルです。
発芽臭を嗅ぐのが最近癖になってます。
出来た生もやしをひとつ食べてみました。とりあえず食べますよね?
え?私は食べます笑
そしたら そしたらば めちゃくちゃ甘い!
とうもろこしだから甘いに決まってるって?
そんな比ではなくシュガーレベルに甘いんです!
でも硬いしこれはこのままさっと茹でてもやし料理にするのは無理と判断しました。
実は緑豆もやしもだいぶ甘く、これは何か別の展開が待っている予感はしていたのですよね…。
それにしても可愛いです。
はい 別な展開への扉が開きました。餅米があったので土鍋で炊いて水を加え、60℃くらいまで冷ましたところに発芽したとうもろこしを粉砕して加え
ぐるりとひと混ぜすると、一瞬でもっちりとしたご飯がさらりと溶けました。
そう麦芽糖と同じ原理です。
発芽時に生まれた酵素が餅米の澱粉を糖化分解したのです。
澱粉の糖化には酵素が必要です。
お酒作りで考えてみましょう。
①唾液酵素で口噛み酒
②発芽酵素でビール・ウイスキー
③野菜酵素で奄美式ミキ
④麹で日本酒・紹興酒など
これまで実験としてこれらの酵素を試しておりますが、お酒にするわけにはいかないので普通に麦芽糖水飴作るように名付けて「唐黍芽糖水飴」を作ってみることにしました。
こうじ甘酒を作る要領で一晩保温して翌朝見てみると、それはもうさらっさらに溶けておりました。
これをガーゼで濾して飲んでみますと。
何とも優しい甘さの栄養ドリンク。
そう、クラフトビールの工場見学の折に特別に試飲させていただいた麦汁と良く似た美味しさです。
横道に外れたくなる気持ちを立て直して、灰汁を取りながらグツグツコトコト煮込めばとろりとした水飴の出来上がりです。
今回の分量覚書
乾燥とうもろこし 70g
餅米 2合
冷水 300㎖
(とうもろこし浸漬の水と炊飯の水は分量に含んでいません。)
試してみたいことがまたまた湧いて来ました。
こんな台所実験が楽しくて仕方がありません✨
追記致します。(2021.5.11)
唐黍芽糖水飴を使ってキャラメルポップコーンを作りました。
グラスフェッドバターと水飴で優しい甘さのキャラメルソースを作り、同じポップコーン用のとうもろこしの種を弾けさせて絡めたもの。
一本のとうもろこしの物語が完結しました。
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