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“あの頃の無敵だった私“

今私は4年半ぶりにNYにいます。
今夜、
およそ3万円する舞台のチケットを思い切ってクリックしてしまい、
持ってきたカロリーメイトを食べながらNYの街並みを眺め、この日記を書いています。

事業を始める前に、どうしても行きたい
“あの頃の無敵だった私思い出したい”
そんな報告をして、大きな予定も立てずに渡米しました。
(ビジネスもしっかり考えてきており、その結果は好調です!)

あの頃の無敵だった私

6年半前(!)奨学金をゲットして留学が決まり、
今だから言えるけど、飛行機に乗る前の前日はずっと気持ち悪くて、1日中トイレにいました。
私のことをリアルで知っている方はとても意外なのではないかしら。
でも本当のお話。
楽しみよりも不安で一杯だった。

でも留学はタイムリミットがある。
街に到着した時の“孤独”や“恐怖”を感じないふりをして、ひたすら留学を全うしました。
結果的に、
「Off Broadaway Musicalのオーディションに受かり出演する」
なんてビッグに聞こえる目標を達成し、このキャリアは今日までブランディングに貢献してくれています。

話を戻すと
“あの頃の無敵だった私”
ってどんな私だったのだろう。
なんであんなにギラギラできたのだろう。

そんなふうに考えながら、街を歩いていたら、
突然の豪雨。
予定が大きく変わり「短い期間なのに!」なんて凹みながら、そして
「こんなことで前なら凹んでないよ!」なんてさらに凹みながら。

豪雨の前

そして今、ホテルの窓から街並みそしてビル群を見ながら考えています。

あの頃の無敵だった私。
合っているかわからないけど
1つは
“自分の気持ちに正直にいれたから“
人は孤独の時間が長いと向き合う相手がいなくなり、そして自分と対話するのだと思う。

「あなたは何にトライしたいの?」
「今なぜ迷っているの?」

自分を知って、自分を守り、自分を強化する。
この感覚を久しぶりに思い出した。

事業を始めるともなると、相手の顔もっといくと世間の顔を伺うばかり。
自分が何を思うか、よりも相手が何を思うか。
を考える時間が圧倒的に増える。

こんなこと書くと、
「経営者たるもの自分が軸になれ!」みたいに思われるかもしれないけどまだ社会人半人前なので許してください。

2つ目は・・・
うまくいかないことが当たり前だったから。
英語も話せないし、コネクションもない。
別に実力もない。
ちょっとしたことでは凹まないし、傷つかない、そりゃあ無敵なわけだ!

でもカフェをオープンするとなったら当たり前だけど、めちゃくちゃお金かかる。
たくさんの人を巻き込む。
正直「うまくいかないことが当たり前」なんて1ミリも思いたくないのだけど!!

留学以来の親友(タイ人のベストフレンド!)に久しぶりに再会した時、
「you’ll never change」って
言ってくれたけど


きっと私は変わったのだと思う。


変わったことを認めるのが怖いだけ。
今回の一番の気付きは

“あの頃の私にはもうなれない”

ということ。

でもこの街で新しいステージに立つ私をしっかり見つめてみようと思う。
そしてせめてこの街にいる間は孤独を感じて自分を対話する、そして「うまくいかなくても仕方ない!」なんて日本では絶対に言ってはいけない、セリフも今だけは呟きながら、また無敵な私を一から作っていきたいなと思います。


留学にはタイムリミットがある。
だから“孤独”や“恐怖”を感じないふりをして、ひたすら留学を全うできた。
でも人生にだってタイムリミットがあるのだから。

最後に私が勇気を持って買った今夜のチケットは
「Sleep no more」

留学前や留学後も合わせると100くらい観劇した中で一番衝撃を受けた作品。
廃墟のホテル全てが舞台で観客がお面を被り、自由に歩きながら観劇するというスタイルで(階段登ったりおりたりするからスニーカー必須)10年以上続く大人気な作品だったのだけど…なんと今月で終わってしまうらしい!ショック!

人気すぎて延長公演の途中なんだとか!
(それは3万円の価値あり!よね!!)

割とホラーよりでお化け屋敷に似ているテイストなので(基本真っ暗、突然誘拐されたり血しぶきが飛んできたりする、でも世界観は本当に美しい)、今ちょっと、いえ、かなり緊張していて、
正直、何度も通ったあの頃の私は強すぎる。(もちろん当時はチケットもそれほど高くなかったです!)

でも、今夜だけはあの頃の私を思い出して、“無敵だったあの頃の私”になりきりたいと思います!
それでは!

2024/4/3
NYより


sleep no moreの前で











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