希望の種を自分で蒔こう
先週から今週、3つの選挙の事ばかり考えている。
7月4日にイギリスで総選挙が行われた。結果は予想通り、労働党が大勝。14年ぶりの政権交代が実現しました。
私がイギリスに来た時はトニー・ブレア政権でした。ブレア政権はゴリ押しでイラク戦争に突入したので、途中からブレアのことは「大嫌い」になりました。でも実直なゴードン・ブラウン首相は好きでした。
その後の総選挙で保守党政権になってしまったとき、悲しかったけれど「イギリスは政権交代のある国だから」という希望がありました。
14年は長かった。イギリスに20年も住んでいますが、選挙権はないので、「ただ指をくわえて見てるだけ」。
長かったけれど、政権は変わりました。
左派の中ではやや右派であるスターマー新首相。彼の防衛と移民政策、イスラエル・パレスチナ戦争への姿勢に不安はあるものの、市民に寄り添ってくれる首相であることを期待しています。そして最初にルワンダ協定を破棄してくれたことは忘れない。
移民として生きている私です。難民としてやっと逃げて来た人たちをルワンダの売り飛ばすような人権度返しの協定を、平気でやってのける保守党に怒りを感じていました。
今回のイギリス総選挙は、私の長めの「選挙大好き人生」で、本当に「初」となる「あまり心配しないで見守ることができた選挙」でした。
そんなの、ホントに珍しい。
これまで私が応援する方は負けてしまうことが多いのですが、今回は「ちゃんと」勝った。予想通りかった。安心してみていられる選挙、しかも応援する方の選挙の大勝なんて…初の経験。何とも嬉しいできごとでした。
しかし… 喜びの美酒(ってほど飲めませんが)に酔いしれながら、3日後の「東京都知事選」が心配で心配で…。
在外の場合、国政選挙はできますが、地方選挙はできません。東京都知事選には投票できないのですが、過去2回、毎度宇都宮けんじさんを応援し、悲しい&悔しい&やるせない思いを経験をしています。
今回こそ、
「れんほう」「やっほー」と叫びたい!
ですが…
結果はご存知のとおりです。
7月7日、私は数カ月前から決まっていた用事(とある会合)があり、午前中に家をでなくてはなりませんでした。
現在イギリスと日本は時差8時間。
投票所が閉まる日本時間20時は、イギリス時間の正午です。この時間、私は会合に向かう電車の中におりました。家を出る前から
「ゼロ打ちだけはありませんように」
と祈っていました。そして、会合に出席している皆様に気付かれない方法で、何とか「隠れスマホ」で選挙速報を追えないかと考えていたのですが…
すでにご存知のとおり(part2)、悲しき「ゼロ打ち」。
でもそれだけではなかった。
Y子様の圧勝はもちろん絶望ですが、わたくし的にマインティング芸がお得意と思わしき元某市市長が「やっほう、れんほう」さんより上だったことの方がショックでした。
↓だって…これなのよ???
↓だって、これなのよ??? Part2
なぜ?
どうして?
誰もが救われる社会、みんな、いらないの???
電車の中で結果を知った時のワタクシはこんな感じ↓
あまりの絶望すると、怒る気力もなくて脱力するんだと今回知りました。手足をどこに置いたら良いのかも分からなかった。泣くも笑うもなく、しばらくただただ放心。
駅に着くまで空(くう)をみつめるしかなかったです。
ここからどうやって希望を見つけようか?
ここに希望なんてあるのかな?
そんなことを考えながら何とか会合を終えたんですが…
会合後にこのニュースを知りました。
フランス、すごいなあ😿
感動しました。
イギリスで起った政権交代
フランスでできた「野党共闘」
なぜ日本ではできないの?という絶望は引きずってますが、それでも、皆が考え、知恵を出し、寄り添えば、社会は必ず変わるんですよね。
世の中には希望があるんです、きっと。
ただ「【日本】に希望があるのか?」ついては言葉がすぐでてこない。
それでも希望を見つけなきゃ。
立ち上がらなきゃ。
できることしなきゃ。
希望の芽を探すだけではなくて、
希望の種を自分でまかなきゃ。
ここから、また始めます。
宇都宮さんも言ってたもの。
「わたしたちは微力だけど、無力ではない」
この言葉は希望です。
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