人生とかいう愛すべきクソみたいな暇つぶしについて

人生とか命の尊さとか生きることとかクソしょうもないと思っていた。中二病をこじらせて死にかけた女です。

なんかもう生まれつき病んでいたというか、病んだ家庭に生まれてしまったというか、とりあえずまともではなかったんです。そうです言い訳です。でもこの言い訳をしないと私はもう生きてることが難しいくらい恥ずかしい人なんです。

私は長いこと不妊治療を続けた末にやっとできた一人娘なんです。そして母方の祖父母からすれば初孫なんです。自分で言うのもなんですが、溺愛されて然るべき存在みたいなもんです。

母は私を溺愛しているらしいです。小さい頃はもちろん今もらしいです。でもよくわかりません。溺愛されてる感覚があまりないんです。他人の家の母より甘いかもしれないというくらいで、私も母にかなり振り回されて生きてきたという思いの方が強いんです。

母は他人が嫌いなんです。病的に。父とも離婚したし、友達も1人もいません。友達らしい存在がいたこともないと言い張るんです。私からすれば、同級生のお母さんとか、あの人は友達じゃなかったの?と思う人が数人浮かぶのですが母は否定します。上辺だけ仲良くしてただけだと言うんです。

母は私の友達も基本的に嫌いなんです。
嫌いというか、こき下ろすんですよ。すぐに。
私もたいして(というか全然)できた子じゃないのに、私の友達をとり上げてあんなのが子供だったら最悪みたいな言い方するんです。付き合いをやめれば?ともよく言ってきます。
私が嫌な思いをしないために付き合いをやめろと言っているらしいです。よくわかりません。

母のこき下ろしは私の友達に限りません。
私の恋人、担任の教師、バイト先の上司など関わる人間のほぼ全てに対してです。
私を心配するが故らしいです。よくわかりません。

基本的に人生がつまらないんです。母は外の世界のほぼ全てを否定するんです。私も外が嫌いです。他人が嫌いです。
ある本に書いてありました。人生をつまらなくしてるのはあなた自身であると。
あなたの視野が狭いせいで人生をつまらなくしていると。
自己責任らしいですよ、人生がつまらないのは。

私は視野を広げようとしました。色んな物事に手を出しました。色んな人と付き合おうとしました。

疲れました。うつ病になりました。私はありもので作った鎧で自分を隠していただけだったので当然ですね。また人生がつまらなくなりました。
唯一面白いと思っていた読書も、白黒の文字の羅列を見ているだけで目眩がしてとても読めたものではありません。
人生ってなんなんだろう。


私が(母が)否定してきた人たちは幸せそうに見えました。
家族の中で愛されて、社会の中で愛されて、イキイキとして見えました。

なぜ?

なぜ生きなければいけないのでしょうか。
誰に問うても納得できる答えは返ってきません。
死なないから生きてる。身も蓋もない事実だけが私を納得させます。
じゃあ死ねればいいのでは?


死ねないんです。ギリギリのところで震えが止まらない。
本当にクソッタレなんです。

人並み以下の幸せすら、成功すら、掴めないくせに死ぬことすらも達成できない。

貧しさと愛されない苦しみだけは理解も共感も人一倍できます。でもそれだけじゃみんな一緒に苦しむだけなんです。共感した上で共にそこから這い上がる術も、励ます方法もわからない。そうされたことがないんです。

日本は平和な国らしいですよ。どうして?
平和な人には平和な側面しか見えないというだけですよ。港区に住む人達が、あいりん地区の暮らしを知るわけがないんです。

私いつも言ってしまうんです。お前に何がわかるんだって。それでいつも人が離れていくんです。わかるわけないだろって。
そうなんですよね。わかるわけないってことはお互いわかってるんですよね。
でも人はわかりあわなきゃいけないみたいに言うじゃないですか。
分かり合える人達は元々近い世界で生きてた人達なんですよ。そうでないなら分かり合えないのが当然なんですよ。
偉い人たちはこぞっていいますよね。それを努力することが人間の営みだとか。

やかましいわ。勝手にしろ。

私は私のせまーーーい世界だけで陰気臭く暮らして、機会があればさっさと抜けたいんですよ。それも自由じゃないんですか?人間の権利じゃないんですか?

人がどうあるべきとか知りません。知りたくもないです。私を否定する権利が誰にあるって言うんですか?


でもなんか最近、自分が変わりつつあるんです。
変えられつつ、と言った方がいいかもしれない。

恋人がいるんです。今まで付き合ってこなかったタイプの人。純粋で優しくて素直で、なんか、あったかくて明るい世界のほうの人なんですよ。

本当は苦手なんです。こういう人。わかりあえないはずだから。
わかりあえないってことをこの人たちはわからないんです。諦めてくれないんです。
私がどんなにめちゃくちゃになっても、帰れって言っても、どっかいけって言っても、そこにいるんです。聞かせてって言うんです。

なんでそんなことができるのかわからないんです。
彼は共感はしないんです。そうやね、しんどいんやね、と頷きはするけど、わかってるわけじゃないんです。わかる、とも言わないんです。でもわからないとも言わないんです。わかりたいとだけ言うんです。

私の過去のことも彼にはほぼ全てを話しました。知っている と わかる は違うんです。私はわかってほしかったんじゃなかった。
知った上で、わからない上で、ただ寄り添って欲しかったんです。
その気持ちわかるよ、と言われても、わかるわけないよ嘘つき!と思ってしまっていた自分のことをやっと許してあげられました。


人生は相変わらずクソッタレでつまんないけど、別にそれでもいいやってどうでもよくなってきたんです。別に誰かにささげるために生きてるわけじゃないし。上手くいってる人は上手くいってればいいじゃん。私は上手くいかなくて結構。わかりあえなくていいよ。わからなくて当然なんだからさ。
そう思い始めたら本が読めるようになったんです。うれしいです。ちょっとだけ人生つまらなくなくなったかもしれません。もうちょっとだけこの暇つぶしを謳歌したいと思います


20220908

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