
第137話 すったもんだでも回復
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2010年1月18日
三重大学医学部附属病院消化管外科にて、3度の計画的クローン病手術日(2度目)です。
・小腸の使用不可能部分摘出
・石だらけの胆嚢摘出
・膿瘍2ヶ所摘出
手術予定所要時間は3時間です。
ギュンギュンの医療用ストッキングを履き、家族に見送られて手術室へトコトコ。
母はトイレから出てこず、私を見送れませんでした(苦笑)
医療用ストッキングは、動けない間の下肢の血液の流れとリンパ液の流れを良くします。
手術室から出てこれたのは、6時間後でした。
癒着が行く手を阻み、剥がすのに時間がかかったのです。
病棟1番奥の個室で痛み止めを使いながらも、毎度のことと耐えていきます。
母は6時間待てず、途中で兄と帰りました。家を空けたくない人なのです。流石に呆れましたが。
普通は次の日から癒着予防の為に、歩くリハビリを始めますが私の場合は論外。
1週間ほど高熱にも苦しみました。
ゆっくり重湯から食事を開始しますが、飲むと痛くて辛い。それもそのはず炎症反応の値は19でした。(正常値は0.3以下、風邪なら3くらい)
前回の手術で小腸の人工肛門イレオストミーを造設してありますが、そこが半分腐ってそうに悪い色をしていて、パウチを張り替えるのも痛い。
もう何でもありです。

葉を触るとピタリと閉じて合わさります。
手術結果を聞けました。
・摘出した部分の小腸は、盲腸部分はビリビリになっていた。他はツルツルで綺麗。
・石だらけの胆嚢は、摘出して大正解。黒くていつ癌化するか分からない状態でした。
・膿瘍は摘出できたそうです。
本当にクローン病なのか?!
という4人の医師の見解です。本当にクローン病では無い!と言うことは出来ず、それには何年もかかるそうです。
妹に言われました。
「どうせあんたの事だから、新種とか言われるに」
ただでさえ透析患者であり、クローン病でもあるというのが新種であり、文献もなく手探り治療をしてきたので、言われてしまいます。
日々は過ぎ、ゆっくり回復してきて人工肛門も良くなってきました。パウチの張り替えも楽になりました。
ですが問題発生。
膿瘍再発です。しかも膣に膿瘍が突き抜け、瘻孔(ろうこう)になり膿がダバッ!
婦人科に行くはめに。
膣から膿にアクセスし、吸い出し培養検査に。
女子クローン病患者には、あるあるのようです。
嫌さの極地!!
膿瘍は8割の確率で再発するそうです。
そんな吸い出し消毒を繰り返し、やっと良くなってきて痛み止めロキソニンを卒業。
2月20日退院。
・炎症反応の値は0.4まで下がりました。
・これからは下痢・熱・下血に気をつけて生活すること。
・透析食で様子見。クローン病食は食べなくてもいい。
私「焼肉食べていいんですか?!」
○北医師「ええよ。(三重弁)」
(手術前の手術説明は三重弁ではなく、標準語なのが笑えました。しかも、緊張するから三重弁でとお願いしても出来ないと言われました(笑))
焼肉、、、嬉しくても怖い。
嫌なことめっちゃ頑張ったね!
退院おめでとう!
まだ人工肛門あるけど、慣れたね。
乗り越えて偉い!
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