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第112話 IVH(中心静脈栄養)

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38度~40度の高熱続きで何の気力もなく、炎症反応の値(CRP)は20になり、座薬(ボルタレン)と筋肉注射(ペンタジン)を交互に入れる日々。

IVHを入れました。右足の付け根の静脈から心臓に向かい28cmほど入っていたそうです。


そこからハイカリックという高カロリー栄養剤を少な目に入れる。そしてアルブミン製剤も追加。

アルブミンとは、栄養状態の指標とさせるタンパク質です。低下すると、亜鉛や鉄、カルシウムなどの微量元素や酵素、ホルモンや脂肪酸、薬などと結合されずに、それぞれの必要な部位へ運搬する能力が低下してしまう。

(アルブミンの正常値は、4.1~5.1です。製剤に頼った時は2をきったらしいです)

ひまわり  サンスポット
愛知県  国営公園フラワーパーク江南にて。

二の腕は手首と2cmしか差がなく、寝たきりになっていました。
ベッドマットは1番柔らかなものに変更され、褥瘡防止。(じょくそう=床ずれ)

せっかくのアルブミン製剤が、炎症反応が高いからか、あまり吸収されなかったようです。これでは必要なものを必要な部位に送る事も難しくなります。免疫力も低下し風邪から肺炎となり敗血症になりかねません。

敗血症とは菌が色んな臓器に廻ってしまうことです。菌を拾わないように、花も飾れません。
私の残された体力と気力の勝負です。

妹との面会は痛み止めで寝ていらる時にしていました。妹が来ると目を覚まし首だけを動かし、受け答えしていました。帰ってしまうと、とても寂しかったです。

「もう帰っちゃうの?」
言ってしまった時がありました。
妹の人生を私の為に病院通いに使わせてるのにね。
殆ど起き上がることも出来なくなって、不安だった。携帯電話も重かったです。

2009年2月18日に兄と妹が、私の為にサードオピニオンに行ってくれる事になりました。私は行けない状態なので、何とか手紙を書いて託しました。

困ったことにIVHから腹水が漏れてきました。尿とりパットを付けられ、蒸れて痒くて痒くて寝れなくなります。麻薬手前の痛み止めを使って寝ていられたのに、、、。



治るまでずっと眠らせてくれたらいいのにね。
痛い検査も全部。
うんうん、休みたいね。

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