第143話 腹壁瘢痕ヘルニア
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実は、、、三重大学医学部附属病院消化管外科にて、3度の計画的クローン病手術2度目の回復期でした。
手術後に1週間高熱で個室で寝ていたのですが、その時に食事はしていても直ぐに横になる生活をしていた為に、便が固くなってしまいました。
透析中にも2回透析を中断し、トイレで苦しみ腸閉塞を透析室のスタッフに疑いをもたれ、急遽消化管外科の医師を透析室に呼び出し、腸を聴診器で音を確認してもらい、どうやら違う。
苦しみながら病棟のトイレへ行って、脂汗を出しながら便を出そうとしていた時です。
ブチブチブチ!!
音がしました。
(傷が裂けた?!)
お腹を見ると傷は大丈夫で、皮膚は裂けてないです。そのまま自分で様子見していました。
ですが退院して生活し、3度目の人工肛門イレオストミー閉鎖手術も無事に終えて、自宅で生活しているとだんだん膀胱の上の膨らみが大きくなりました。痛くはないですが、明らかに腸がポコッと出てきてます。
(まずい気がする・・・次の診察で言うか)
と覚悟を決めて〇木医師に報告です。
私「あの、先生コレ出てきてるんですけど。」
立ち上がりデニムのジッパーを下げて、出てきてる部分を見せました。
〇木医師「いつからですか?」
私「手術して暫くしてからです。」
診察台に横になり、先生は定規を手にして触診しつつ計測。
〇木医師「これ、わかります?8cmくらい筋肉が離れちゃってるんです。手術しましょう。やらないより、やった方がいいですから。」
ここで雑談を挟みますと、〇木医師は野球で有名なイチローさんの親戚かと思うほど、めちゃくちゃ似てます。イチローさんのお兄さん?!て感じです。性格も穏やかで物言いも穏やか。病院内や患者からファンが大勢います。(現在は退職しており会えません。)
〇木医師「手術全部終わったと思ったのにね。」
とにこやかに。
2012年3月
入院して病衣に着替える時に気がつきました。
(シャント音がしない!)
また荷物を持って愛知県名古屋市へ。
局所麻酔で血栓除去手術です。
(シャントとは、透析をする為の動脈と静脈を繋いだ腕の血管です。普段はゴーゴーと流れる音がしています。かなりの血流量です)
血栓除去手術をした腕で、直ぐに三重大学医学部附属病院消化管外科へ。
次の日に腹壁瘢痕ヘルニアの手術です。
手術で医師達はびっくり!8cmどころか胃の方まで筋肉は裂けていたとの事。
20cm程の傷が、前の傷をなぞるように出来ました。
退院当日、ジュクジュクしていた場所から噴火!
慌てて藤〇医師の診察を受けました。
藤〇医師「来週22日に診察に来てください。痛みや噴出が酷くなるようなら電話して下さい。家で対応できないようなら緊急で来てください。シャワーも禁止です。」
22日
〇木医師の診察で、シャワー許可が降りました。
やれやれです。3cmほど筋肉は裂けていますが、腸は出てきてなくて、セーフです。
この腹壁瘢痕ヘルニアは、開腹手術や外傷後の傷跡に咳・くしゃみ・排便時などの腹圧がかかった時に、術後10年間で1割に出現しやすいそうです。
現在2024年9月
5cm程ですが、物が当たらないように気をつけて生活しています。筋肉という壁がないので、直接内臓へ危険が及びますから。
お疲れ様でした!
これからも気をつけるんだよ?
直接内臓だからね?
強化するメッシュは膿みやすい体質だから、使えなかったから、大事にしようね。
それにしても手術してまた手術して、タフすぎるよ。
やめていいよ、その設定。
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