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第144話 自業自得で足にザックリと病院の経営とは?

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2011年10月頃のある日です。
私はたまに筋トレをしていまして、左腕の二の腕にある振袖(たるみ)を何とかしようとしていました。

その時です。
ブチブチ!!
左肩から音がしました。
(何?!何もなってないけど)

次の日の透析前に気づいたのは、シャントのある血管にポコッと動脈瘤が2cm!!
私の腕には人工血管が埋め込まれていますが、人工血管と自己血管のつなぎ目が、裂けたようでした。
直ぐに緊急手術です。

左足の太ももから自己血管を切り取り、腕に移植することになり、足を切るのは腕より痛いので全身麻酔での手術になりました。
全身麻酔の時は1晩入院は決定です。

目覚めてみれば、良くなっていましたが当たり前に左腕と左足が痛い。
自業自得ですが、ついに足にザックリ傷ができてしまいました。女性なのに、どこもかしこも傷。
凹む。

筋トレは今後禁止されました。
利き手の右腕の血管を使い切ってしまったら、次のシャント位置は右足になることに。(先に利き腕では無い方から使い始めます)左足の血管を移植してしまったからです。
自分で医療の許容範囲を狭めてしまいました。
凹む。

クレマチス
ん?!奥に見つけた!素敵な花。

透析患者は透析中に4~6時間ベッドに寝て、透析を受けなければいけません。健康な人が、立ち働いている時間に筋肉を使えないのです。
筋トレしないと透析中の血圧も保てなくなり、心臓が弱ります。

理学療法士さんによれば、透析患者は1日7000歩くらい歩いてほしいそうです。そして左右の腕の筋力も同じにする必要があります。シャントのある方の腕を大切にしすぎてもよくないのです。
握力は同じにする為にも、ハンドグリップを片手ずつ200回。

オーバーナイト透析という21:30~5:30までの透析もありますが、施設自体が少ないのが現状です。病院がもらえる保険点数が高くもらえず、経営が難しくなるからです。

保険点数とは、ある治療を患者が受けた時の薬や機械を使用したものに点数が付いていて、例えば10点なら100円となります。(この点数は数年に1度改定されます)
この金額から医師を雇い、看護師も雇うのです。

高齢者が透析に通うのが大変になってきた時に、病院の送迎バスを使うことがありますが、驚くことに点数はそこにはありません。送迎バスはかなり経営を圧迫し、送迎バスの無い病院も多々あります。

皆さんは沈黙の臓器である腎臓と肝臓に、しっかり気をつけた生活をして下さい。症状が出た時は既に遅いと思って、定期的な人間ドックを誕生日月にするなど、決めておいて下さいね。
健康は財産です。




やっちゃったね!
脇の下を伸ばしすぎた。
人工血管は伸びないから。
血管外科の医師と自分自身に余分な苦労させちゃったね。
塩梅をしようね!
早く好きな病院に近い所に住もうよ。

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