第103話 ある意味勝った!とカウンセラーの必要性
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手術の傷が良くなってきて、痛み止めを減らせていたある日の事。
点滴棒を使い動ける時に、ヨロヨロと歩いて病院の図書室へ行ったんです。
私はまだ首からダブルルーメンカテーテルが入っており、そこから点滴が入っていました。
図書室への廊下で出会った男性に驚かれました。
「すげぇな。。」
男性はご老人で、手から点滴していました。
私は15歳から透析を始めていて、その頃から血流を透析の血管に取られ、普通に採血するのも困難になっていて、手の甲から採血や点滴をしていましたから、手の甲なんて序の口。
勝った!
と思いました。手からなんて普通だぜ。
何の勝負?てか、勝手に思っただけだけど(笑)
普通に生きて死ぬ。それは私には無縁な事です。
Facebookの友人から聞いた事があります。
生まれつき病気で産まれてこれるのは、1億倍の競争率だとか。この体で生きてみる!と決めて、親を選び産まれてくる。私はそれをしている。
亡くなっていった小児外科や小児科の友人達も同じく。
酷い事を言いますが、長く患うのは辛いです。だから早くに亡くなっていった子が羨ましく思う時もあります。
本当に申し訳ありません。ご両親やその家族には、相当な心の傷があることと思います。
ですが何個も病気があり、助けられ続けるのも辛いのです。ラッキーなのは分かっていますが、この体で長生きしたくない思いが湧いてきます。
こうして文章にして書かないと、理解してもらえません。
人間には思いやる心があります。だからこそ医師や看護師を始め、色々な職種やボランティアがあるのでしょう。
なのに病棟にカウンセラーは居らず、精神科に行くしかない日本は遅れていると思います。当たり前に居てほしいです。
鉄仮面の様な医師に何を言えますか?言えない現状があるんです。看護師を長々と話に付き合わせられない現状があります。
加えて人手不足の日本。
病棟にカウンセラーを置くなんて、かなり日本では難しいでしょう。外科医も内科医も減っています。
自分の未来で変えていくしかない。
どうやってでも。
健康な人も患います。手術前にも後にもカウンセラーいて欲しくないですか?私は思い返せば子供の頃から必要だったと思いますから。
患者本人の声がなかなか届きにくいよね。
だって外に行けないからね。
辛い状態ほど寝たきりだし。
何度も泣きながら諦めて寝てたね。
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