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第134話 失望と母への報告

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2009年10月22日
名古屋第二赤十字病院泌尿器専門医師による診察を受けてきた。

・クローン病が小腸と大腸にある事
・小腸の残存は2m60cmしかない事
(残存小腸が短いために人工膀胱を腸で造る事が出来ない。私は膀胱尿管逆流症で生まれていて、初めから膀胱はポンコツなので腎移植しても使えません)
・これ以上の開腹手術は危険すぎる事
・無理に移植してもストーマになる為、移植後の免疫抑制剤による感染症で辛い事
・その為に移植腎が長くもたない事
・現在の方が栄養状態が良い事

などの理由により、移植不可能=移植しない事になりました。

帰り道、電車のホームから、線路に落ちてしまおうと思いました。



家に帰り着き、腸のために禁酒してましたが、また飲む事にしました。

もういい!
移植出来ないなら、この体で人生楽しむ!

やってらんない!!
やってらんない!!!

エゾミソハギ
花言葉は「愛の悲しみ」や「純真な愛情」

数日後、臓器移植ネットワークに電話し登録抹消です。

ネットワーク「なぜ登録を抹消するんですか?」
私「クローン病が落ち着かないからです!」
ネットワーク「わかりました。」

そして1ヶ月後くらいのある日です。

抹消した事を意を決して、台所にいる母に言いに行きました。

私「お母さん、私ね、言っとかないといかんことがある。」
母「何?」
私「腎移植してもね、ストーマになるんだって。そうするとね、移植後の免疫抑制剤で感染症で大変なんだって。」
母「うん」
私「だからね、腎移植出来ないんだって。」
母「うん」
私「私、お母さんより先に死んじゃうかもしれない。ごめんね。」
母「うん」
私「ごめんね。」
母「うん」

母は白菜を洗っていて、私は柿を剥いて。

本当に辛い話でした。




よく言えたね。
頑張った!
偉い!
死ななくて偉い!
生きてて偉い!
飲んだくれに全然ならなくて偉い!

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