第69話 会計事務所へアルバイト
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父の口利きで、父がお世話になっている会計事務所へアルバイトに行くことになりました。
何となく「口利き」が気分が良くないのですが、簿記の資格を腐らせるよりはいいですよね。父が稼いでくれたお金で専門学校行けたんだから。
確かに気力でやりきったのは私ですが。
少し悶々としながらも、準備を整え愛用の電卓も持って初出勤!
(あーーどうしよう。私、出来るんだろうか?!)
こんな感じで頭の中は、とっちらかったまんまで発車です。
ジムニーに乗って父に教えてもらった道順で、看板を頼りに行きました。リクルートスーツではなく、私服で黒を選んで行きました。
恐る恐る、戸を開き事務所に入り挨拶。
机は用意されていました。
小さな医院の会計を、3軒を担当する事になりました。後から分かりましたが、この会計事務所では医療系会計事務が強いらしく、そして私が担当したのは、比較的会計が難しくない医院でした。
さて、始まりです。
先輩から指示を受け、医院からの伝票を右手で捲りながら、左手で電卓をたたき合計が合っているかを確かめる事からです。
(私が本物の会計事務をしている、、いや、その為の勉強したんだけども!)
手と頭は動いてても、思考回路はとっちらかったままでした。
仕事中に先輩に聞かれました。
「簿記は何級まで持ってるの?」
「2級です。」
「1級は?」
「勉強したけど、落ちました。」
「勉強はしたんだね、じゃあいいね。」
(何が?!!落ちてるんですけど?!歯が立たなかったんですけど!こ、怖ーー!!)
自分に自信が無さすぎて、新しい環境も何もかもが怖かったです。
あんなに頑張ったのは自分なのに、どうしても自信が持てませんでした。胸を張れるのは、自分の体と生きてきた事のみです。
でもね、簿記を勉強してきた仲間が会計事務所へ皆が就職した訳じゃないんですよね。大半が行けてない。狭き門です。私は皆の就職先がどこになったのか?聞いて卒業したわけではなかったので。
父の口利きとはいえ、私は感謝しなければいけないことは、後で分かることでした。
とにかく、目の前の本物の会計を間違えないこと!1つ1つ覚えていきました。
躓いたのは、パソコンへ勘定科目ごと伝票を仕分けて、合計し終わったものを入力する作業でした。どうなってるのか???
忙しい先輩の手を止めさせ何度も聞く事に。
入力し終わって印刷すると、勝手に貸借対照表と損益計算書が出てきました!!
(えー?!!どうなってるの??理由が分からなくても、めっちゃ便利!!)
心の中でビックリしながら、1ヶ月分の会計をこうして終わらせていけました。
自分の知識が実際に役立つことを知れたね。
おめでとうございます。
喜んでいいんだよ!
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