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第140話 やっとできた手術予約と医師の勤務時間

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2010年8月の暑い盛りでした。
私のお腹には小腸からの人工肛門イレオストミーがありました。

ずっと三重大学医学部附属病院消化管外科の診察に通いながら(いつになったら次のイレオストミー閉鎖手術してくれるんだろう?)と思っていて、恐る恐る医師に聞きました。

私「あの、次の手術は?」
○木医師「やっとする気になりましたか?」
(自分から言わなきゃいけなかったの?!)
びっくりです。
てっきり体調を診て言ってくれるとばかり思っていました。

手術を予約して帰宅しましたが、いつになるかは不明です。なぜなら、、
・手術室の空き具合
・透析室の空き具合
・消化管外科病棟のベッドの空き具合
・麻酔医は私の手術リスクが高いために「教授」が必要
という理由からです。

ガザニア
花言葉はあなたを誇りに思う・潔白・身近な愛等です。

今回も手術出来ないとか、しない方がいいとは言われませんでした。
麻酔科医のトップである教授のスケジュールまで都合を合わせ、私の手術をしてくれるとのことで、帰ってから深く感謝しました。

予約できてから2ヶ月後の10月半ば、痺れを切らし三重大学医学部附属病院消化管外科外来に電話しました。

私「あの、2ヶ月経ちましたけど?」
医師「すみません。まだ7月に予約入れた人が終わってないんですよ。」
私「え?!」
医師「岸さん、まだだなーっと思ってはいるんですけどね。忘れてはいませんよ?」

(どうなってるの?先生達、過労死しそう)
私「先生、大丈夫ですか?過労で痩せないで下さいね?」
医師「大丈夫ですよー」
(いやいや、緊急手術もあるでしょ?!)

前回の腸狭窄部分などの摘出手術を受け回復期に、医師の夜遅くまで病棟にいる事を知っていた私は、クソ真面目な心配から余計な会話をしていました。

私「先生、いい加減に早く帰らないと子供に顔を忘れられるよ?(笑)」
医師達4人は振り返り笑顔を向けます。1人が応えてくれました。
医師「この前、忘れられてました(笑)」
(笑えないレベルです。最早、病院に住んでいる)

強き者が弱き者を助けるのは、この世の仕組みであろうが、家族を置いて病院にいすぎるのもいかがなものか?!
医師の勤務時間がどうなっているのか本気で調べて、どうにか家にいる時間を増やしたいと思った私です。

ですが私が出来ることなど、たかが知れてるわけです。
・早く安定すること
・早く回復すること
・絶対に無理をしないこと
これだけしかないです。なんと打つ手が無いことでしょうか。殆ど、お手上げです。

なんてことだ。
食事だって退院前になれば、医師より良い食事をさせていただいているようだし。
他にどう考えても病棟のベッドの上で安眠しかありませんでした。




医師という職業を選んでくれて、有り難いね。
これからもずっと体調管理頑張ろうね。
でもね、忘れないで?
自分の体が先生達の勉強になること。
経験はどちらの側も積んでいられること。
遠慮なく助けてもらおうね。

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