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第19話 養護学校への転校

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私は病室でカウンセリングを受けて、中学3年生から愛知県大府市の愛知県立大府養護学校への転校の話が持ち上がります。
喘息や心臓病や腎臓病や膠原病や心身症など、色々な病気の子達が通う学校です。

ですが、ことはそう簡単に運ばなかったんです。

地元の中学校で、あからさまな強いいじめは無くとも、心の底を話せる友人はいないし、クラスで机に花瓶が置かれれば十分な理由です。誰もそれを止めないのですから。来るなという言葉は無くとも、向けられる表情だけで分かります。

エゴノキ
ご近所に咲いていました。

慌てたのは地元の中学校の先生達でした。
何とか私を地元に残そうと、あの手この手。
担任の先生が自宅に来て、喫茶店に私を車で連れて行き、パフェを食べさせて説得するんです。

担任の先生
仲のいい友達と今は違うクラスだけど、3年生には同じクラスにするから。

と、、、。
自分の経歴と健康な子の経歴に傷ができるのが、そんなに困ることなんだと、心の中で哀れんでいました。
教師でさえも私の体を知ろうともしない。そんな大人に子供が心を開くはずがありません。

養護学校へ行く!
決意は揺らぐことは全くありません。その場は分かったフリ。
そうです、フリならもう得意中の得意です。

親と一緒に学校側との面談です。
私は養護学校に行くと告げ、学校側は説得出来たんじゃなかったのか!?と教師同士が目を見合わせる。

情けない大人。これで、大人?教師?

私の次の1年間を支えられる人には全く思えません。

首を掴んで、病棟を1週間でいいから見学してこい!!
とやれたら、どれだけいいか。
見学しても変わらないかもしれませんね。それでも地元に引き止めるのが、想像できます。

そんな大人の事情なんて、クソ喰らえ!です。

あ、なんか口滑ったかも。


ま、やってらんないって事です。
私は私の人生をかけて、転校するって決めたんですから。

そして、ここから私の人生が向きを変える事が出来ました。
病院の外の世界で歩いていく為の、自分自身で決めた一歩です。怖くはありませんでした。病気の子達のいる学校なんですから。

やっとここまでこれた!
自分の心を無視しないこと、行動に移すこと、できたね!!
おめでとう。

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