【後編】世にも奇妙な物語〜Amwayへの入り口〜
ホームパーティー
6月中旬、Aの友達であるBさんの車に乗り会場へ向かう。BさんはAmwayで所得を得ている1人だ。会場には20〜30代が多かった。BさんはAmway界隈で影響力のある人物のようで、会場にいる人々はBさんを崇拝している。Bさんは前日旅行から帰ってきたようでお土産を配った。皆お礼をするのだが「一生の形見にします。」、「大切にします。」一言が大げさである。
そしてパーティーの主催者である50代男性が現れる。この男性は20代後半で年収2,000万である。すごく気になった方だったので話を聞いて見た。だが、彼は自分の仕事に関することそ話さず、旅行の話や他人の話をしていた。
パーティーが終わり、Aに男性のことについて聞いて見るとこの方もAmwayで不労所得を得ており、影響力のある人物であるそうだ。
その後の1ヶ月とAmwayから逃げるまで
パーティーの後、Aから多くのセミナーや人物の紹介をされた。そこそこ興味のある内容だったので、まずセミナーをいくつか聞いてみた。それぞれのセミナーの分野は違っていたが、共通していることがある。それはセミナーの後半に必ずAmwayの製品やビジネスの紹介があることだ。せっかくためになる話であるのに、製品やビジネスの話のせいでモヤモヤした気分で終わる。セミナーが終わるとAからラインで感想を聞かれる。為になった部分だけの感想を言うのだが、Aからは製品の感想を聞かれるのである。そんなに商品を買わせたいのか、必ずクーポンや割引の話も併用してくるのだ。
7月の上旬にBさんからの誘いで僕とAはBさん宅へと向かった。家には化粧品や空気清浄器、料理器具などAmwayの製品だらけである。ここまでくると気持ち悪い。Bが僕を招いた理由は製品を知ってもらう為であり、いくつかの実験を観させられた。市販の食器用洗剤とAmwayの洗剤を比較し、市販の製品を酷評してAmwayの製品を持ち上げる。これのずっと繰り返しだ。
夕方だったので料理をAと作るのであるが、ここでも製品の紹介を受ける。更に食事前には大量のサプリを飲み込まないといけない。これにはドン引きだ。
その後はひたするAmwayについて調べた。そんなにすごい商品ならなぜネットでは紹介されないのか。すると検索結果はAmwayの実験デモの論破動画や記事だらけであった。そして自分はAmwayの商品を赤字になるほど買わせて、他の会員の収益へ繋げるカモだと言うことに気づいた。そしてAmway関係者には近づかないことを決意した。
考察
Amway会員は非会員に製品を紹介し相手に商品を買わせることで収入を得ている。いわゆるマルチ商法だ。友だちが多い人や喋りが上手い人にはマルチ商法は適しているだろう。現在、SNSによるマーケティングや国内の人口減少によりマルチ商法は淘汰されつつある。(AmwayではSNSでの製品紹介は禁止しているらしい)そこでマッチングアプリで出会った人物と交流を深め、Amway会員へと導く手法を取っている。マルチ商法は場合によって、人の金銭感覚を狂わせる。マッチングアプリ利用者は勧誘にご注意を。
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