2023秋の共産党①〜党大会は開けるのか?〜

この間、除名問題について外堀が冷めてきたのか、岸田の酷さが目立つのか、底をついた感じはあるのでしょうか。

除名問題の痛いところは、共産党には100%同意できなくても、政治を変える、よくするために応援する気持ちをもっている、共産党を積極的に選択肢に入れている人たちを、やっぱりそうだよなと思わせたところだと思う。

反共攻撃の相手といえば、自民党、勝共連合統一教会、公明党創価学会、維新…といったところだったのだが、除名党員と除名への疑問を感じる多くの人々となった。このことは、組織対組織から組織対個人になってしまい、個が発揮する力に光を当てる多様性尊重の時代に、個を潰しにかかる組織となっている。

だからこそ、相手を組織的な存在にしているのだと思う。共産党は分派認定をし、規約の枠内で処分への反対姿勢を示した人物の行動を問題視し、それに反発する人間を炙り出すことをしているのではと感じる。

除名をした事が革命事業に照らして正しいと思うのは自由だが、そのことによって何が失われたのかの分析がないため、現代社会に生きる組織政党として適切だったのか適切でなかったのかの物差しがない。なのに現代社会において組織拡大をめざすという大いなる矛盾を押し付けている。

だからこそ、何ヶ月か前の革命政党だとの確認は、現代社会において適切かどうかなどは関係ないという宣言にも聞こえた。なら、現代社会で生きる党員たちに拡大を押し付けるのはやめたらどうか。

ノルマなく、革命の方針を訴え、訴えが届いたところで広がった支持の輪を大切にしていけばいいのではないだろうか。

もしくは現代社会で拡大を目指すなら、何がネックになっており、どんな訴えにすればいいのか。大衆迎合的な面との批判を乗り越えて、綱領と政策をブラッシュアップする党大会にすれば良いと思う。

党大会まで2ヶ月半。いまだ出てこない決議案。民主的な討議との宣伝も使えなくなるか。一層のこと、上記の論点を示し、自由討議で決議案をつくるとかやれば共産党反転攻勢へとなると思うのだが…。

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