共産党8中総幹部会報告を視聴して
党員でもないのにリアルタイム視聴をしてしまった。
地方選はなぜ負けたかを正面から問わないから全く共感できる話ではなかった。2021年の衆院選からの言い訳ストーリーの中で語る意味が次に生かせるのか。つまり、今は冬の時代。第4の躍進期が来れば、「そんな時代もあったよねよ」と言えるでしょ。ってことですか?中島みゆきの『時代』はいい歌だけど、組織政党の教訓にしちゃうのどうなの?ポジティブと言えばポジティブなのかもしれないが。
地方選はなぜ負けたのか。それは地方選で問われる課題とは違うことを訴えていたからではないだろうか。そして、政策でないことで注目を浴びたことも。ただ、政策でないことで注目を浴びたことについては「反共攻撃」への反撃として話が長かった。また、委員長在任が長い事への反論として委員長個人への攻撃ではなく党への攻撃だと。これって、委員長=党だから委員長の言う事は絶対だとか新たな反共材料を与える話にならないかと。将軍様=党=国家と同じではないかと…。それを容認してこの日を迎えた常任幹部会と幹部会は大丈夫か?今日の赤旗(大阪印刷工場の電気系統トラブルのためたまたま共産党HPで無料公開中)では、8中総報告のための幹部会が開かれたとあったが、その記事中に「率直で真剣な討論が行われ」たと書いてあったが、率直に話し合いが行われ、真剣な討論が繰り広げられたら、こんな報告にはなってないのではと思う。松竹氏が幹部会の存在意義についてブログで語る意味がよく分かる事案だ。
党の危機的な問題についても、なぜそのような状況になっているのか言及がない。目標が達成できなかったことは理由ではなく結果。その結果になったの理由を報告しなくてどうする。党組織の規模縮小のための機構の見直しなど党の組織的な改革・改善を図ることへの言及はなかった。
財政危機を訴えるなら、現状、集めたお金がどの部署で使われているのか、ちゃんと党内には公開するべきだ。党外には法律の範囲内の収支報告でいいのかもしれないが。
「大変だから助けてくれー」という人に寄り添う政党であることを自負するのはいいのだが、近代組織政党が「大変だから助けてくれー」だけでいいのか。そのあたりが、現代社会の中で通用する組織なのか疑問に思う。
そんな組織が現代社会に訴えたって響かないよな。だから朝宣伝してもビラが受け取られないんだよな、と。
元気が出る報告と党内で前宣伝があったようだが、果たして…。元気をもらったと言う党員・支部は、ちゃんと自分で考えて、判断して、言葉にして行動することをすすめる。
世代交代を訴えるなら、執行部の世代交代を図ったうえで行うべき。それを行う党大会を地方選のために延期したのに、その地方選で敗北。(共産党は議席減は認めても22年参院選から押し返していると敗北を認めない謎の理論展開中だが。)そしたら、地方選の総括をしている8中総で、機構と人事の交代は十分に行える。共産党の役職は党内の序列を表すものではないと言いながら、この現状で交代しないのは「しがみついている」としか見えない…。自分なりに考えてみるか…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?