美しさとは何だ?美しさとは、ゼクシア・テンマ!!
どうも、詩姫デッキを日々研究しているカードバトラーのアイリです。
今回は、通常環境でも一定の人気を誇る名カード「天魔王ゴッド・ゼクス」の詩姫である「ゼクシア・テンマ」を中心としたデッキの紹介記事です。
そもそもどんな詩姫なのか
さて、いきなりデッキ解説…と行きたいところですが、その前に「ゼクシア・テンマ」についての理解を深めて行きましょう。
「ゼクシア・テンマ」の初登場は、2017年発売のディーバブースター第4弾「詩姫学園」からです。
このブースターではアニメ「烈火魂」「ダブルドライブ」期に活躍したカードたちが多数詩姫化しており、現在でも人気の「フラム・サンドリア(四魔女)」や「リアス・ウロヴォルン」「リオル・ティーダ」などが同期の詩姫になります。
また、今ではお馴染みのイラスト違いパラレルがパック封入として登場したのもこの弾からで、ゼクシアは初登場にも関わらずパラレルを貰う好待遇を受けました。
そんなゼクシアですが、2024年11月現在、9種類のカードが存在します。
系統も詩姫の基本的な系統である<私服>/<衣装>/<制服>の3つをしっかり貰っていて、一応単独構築も可能ではあるよ、という状態です。
しかし、そう簡単にいかない理由があります。
それが、「ゼクシア・テンマ」最大の特徴である【詩姫連鎖(ディーバラッシュ)】です。
元ネタであるゴッド・ゼクスの【六天連鎖】と同じく、複数のカードを使用した効果を持っています。
しかし、シンボルの色しか参照しない【六天連鎖】と違い、【詩姫連鎖】はチームの数、しかも複数兼ねているスピリットでも1体につき1チームしか参照しないという厳しめの裁定を持つ効果です。
元ネタの方は2度のメガデッキ発売や「放浪者ロロ」の制限解除によって、最終形態である「天魔王ゴッド・ゼクスー終ノ型ー」の【六天連鎖:6色】すら達成が容易になりましたが、【詩姫連鎖】はネクサスに頼ることができず、スピリットを並べるしかないので3チーム指定の【詩姫連鎖】ですら安定することは難しい状況でした。
しかし、今回紹介するデッキは最新弾「ディーバ10thパーティ」の追加カードによってスピリットの場持ちと展開力を解消することが出来ました。
では、デッキ紹介に参りましょう!
デッキ紹介
ここからカード毎に解説していき、最後にデッキの動かし方について簡単にまとめます。
スピリット:12種30枚
〇[10thディーバ]フーガ・リン:3枚
2コスト1軽減で召喚できる、【チーム:百華繚乱/プリティアニマルズ】のスピリットです。
特筆すべき点として、このスピリットの【ショーアップ】召喚できる「[10thディーバ]」は「[10thディーバ]カサネ」を除きすべて最大軽減2コストかかるスピリットなので、実質1コストで召喚していることになる点です。
またチームも優秀で、このデッキにおいて数少ない【プリティアニマルズ】持ちである点から、【詩姫連鎖】のチーム数稼ぎに一役買ってくれます。
破壊時にトラッシュから「[10thディーバ]」を回収する効果も、Lv1から発揮するので常に何かしらの仕事を果たしてくれるこのデッキの縁の下の力持ち的なカードです。
〇[オフショット]トリックスター:3枚
このデッキのワイルドカードです。
全チーム持ちの<系統:私服>で、展開に絡む「[10thディーバ]」すべてを「戦国フェス メインステージ」で回収でき、当然【百華繚乱】でもあるので、「[オフショット]センリ・タイガ」や「[スクールバンド]ゼクシア・テンマ「Key」」の効果対象でもあります。
また場に出した後も優秀で、【詩姫連鎖】の条件を満たしにくい序盤から、【ショーアップ】で展開した「[歌姫神]ゼクシア・テンマ」の3点アタックを通しやすくなります。
ほぼ「戦国フェス メインステージ」の回収効果と同じミラージュ効果も、「開演!スクールバンド「Vo/Gt/Key/Ba/Dr」」などでネクサスの効果を消されている時に役立つので、確実にゲームに絡めたいカードです。
〇[10thディーバ]カサネ:3枚
序盤から仕事が盛りだくさんの化け猫です。
【百華繚乱】所属のゼクシアで序盤から相手盤面をコントロールするデッキなので、それらに安いコストで【ショーアップ】できるスピリットであるこのカードが序盤から使えるかどうかでバトルのテンポが変わります。
ゼクシアを【ショーアップ】するだけなら「[オフショット]ゼクシア・テンマ」も存在しますが、このデッキのキーとなる「[歌姫神]ゼクシア・テンマ」や「[天地ノ歌姫]ゼクシア・テンマ」など【百華繚乱】に所属していないゼクシアの召喚に必要なので、それ以外のゼクシアはこのスピリットで展開していくことが多いです。
とはいえ【百華繚乱】だけでなくゼクシアが加入していない【シャイニーハーツ】に所属し、最大軽減1コストで召喚できる3コストの<系統:衣装>スピリットであることから、このデッキの様々なカードとシナジーがあり、役割が要所要所で変わるので、慎重な取り扱いが求められるカードだったりもします。
〇[10thディーバ]シシノ・クワトロ:3枚
このデッキ唯一のオープンサーチャーです。
オープンした残りはデッキの上に戻すので、「二つの水上コテージ」や「[オフショット]センリ・タイガ」と合わせて全回収していきましょう。
ターンに1回:同名ではないので、複数枚引いても大丈夫な点が嬉しいですね。
〇[オフショット]センリ・タイガ:3枚
このデッキでは【ショーアップ】せず、ひたすら生きる「二つの水上コテージ」として運用します。
このデッキに入っているスピリットは全員【百華繚乱】なので、誰を召喚しても手札消費が実質0で動くことができます。
固有チームも【シャイニーハーツ】で、【詩姫連鎖】を満たす際にシレッとフィールドに居る、ということが多々あります。
ドロー効果はステップ1ですが、重複する効果なので複数枚並べやすい最大軽減1コストな点も強みです。
〇[オフショット]ゼクシア・テンマ:3枚
ミラージュとしてセットしておけば、フィールドにゼクシア名称だけでも【詩姫連鎖:3チーム】までは達成できるようになるカードです。
が、今回はそちらの効果ではなく、【ショーアップ】で「[歌姫神]ゼクシア・テンマ」と「[天地ノ歌姫]ゼクシア・テンマ」の展開補助としての役割が強めです。
デッキ展開の性質上、4チーム揃うことがままあり、最悪「[オフショット]トリックスター」が絡んでいれば、【詩姫連鎖】に頼らずとも、アンブロで攻めることはできるからです。
とはいえ、ミラージュ効果も弱い訳では無いので、「幻桜奇譚」を採用してみるのもアリだなと思っています。
〇[10thディーバ]ゼクシア・テンマ:2枚
無条件で相手のスピリットすべてを「効果で回復できない」状態にすることができます。
これによって、詩姫限定戦の範囲だけでも「サンディ・Z・レオノーラ」や「プロデューサーリリ」、「孫市」名称デッキなどの連続アタックデッキに対してやや気持ちが楽になります。
しかし、重要なのは回復制限ではなく、この効果に付随する【詩姫連鎖:4チーム】の方で、「[10thディーバ]」名称を持つスピリットすべてにスピリット耐性を与えます。
条件がやや厳しいうえに、スピリット耐性のみではありますが、このデッキの低コスト帯スピリットの場持ちが良くなる点で採用しています。
またそれ以外にも、シレッと持っている召喚時効果で、相手創界神の【神技】1つを無効化できることから、ある意味でゼクシアの天敵である「プロデューサー アルテミス」に強く出ることができます。
〇[10thディーバ]サイカ・ウンディーネ:2枚
このデッキのコアブースト要因です。
多くのゼクシアはLv2コストが3個なので、このスピリットが試合に絡んでいるかどうかで【詩姫連鎖】の達成しやすさが変わってきます。
また、コアブ対象として他の【百華繚乱】が必要なので、そこだけ注意が必要です。
〇[白黒幻奏]ゼクシア・テンマ:3枚
このデッキのアタッカーです。
序盤は「[10thディーバ]カサネ」の【ショーアップ】先として非常に優秀で、アタック時効果で相手へのコアシュート、達成しやすい【詩姫連鎖:3チーム】で2ドローと、使い勝手が良い効果が揃っています。
また、忘れがちですがコアシュート/ドロー効果はブロック時にも発揮するので、あえてブロッカーとして残すことも大切になってきます。
反面、素出ししても5コスト3軽減という出しやすさからか自力で耐性を持たない点は注意が必要で、最初の1枚は使い捨てるくらいの感覚でも良いかもしれません。
相手アタックステップ時にスピリットが召喚されたとき、手札の詩名「ゼクシア・テンマ」を破棄することでアタック時効果1つを止める効果は、刺さる場合と刺さらない場合があるのでオマケ程度に捉えておきましょう。
〇[天地ノ歌姫]ゼクシア・テンマ:1枚
恐らく多くの詩姫Pがこのカードを採用しようと、数多くのデッキを思案したのではないでしょうか?
かくいう筆者もその1人なのですが、今回のデッキコンセプト的にアンブロ付与の【詩姫連鎖:4チーム】を無理に狙う必要性が薄くなってしまい、正規の【ショーアップ】でしか踏み倒しもできないことから今回は1枚採用としています。
〇[スクールバンド]ゼクシア・テンマ「Key」:2枚
Lv2から【百華繚乱】すべてにスピリット/ネクサス耐性を付与することができます。
このスピリット自体は「[10thディーバ]カサネ」で【ショーアップ】できるため召喚しやすく、Lv2の維持コア3個もカサネ/ゼクシア問わず【ショーアップ】で召喚する時点で確保されている点がこのスピリット単体を展開する上では安定しています。
召喚/アタック時効果もターン1指定が特になく、相手のフィールドコントロール能力も高いため積極的に召喚しておきたいスピリットです。
シンボル増加のために他の「[スクールバンド]」の【百華繚乱】も採用しようかと思ったのですが、後述する「[歌姫神]ゼクシア・テンマ」が結構な頻度で3点パンチするヤベー奴だったのであくまでも耐性付与要員としての役割が強めです。
〇[歌姫神]ゼクシア・テンマ:2枚
そんな軽率に3点パンチするヤベー奴です。
【詩姫連鎖】でのブロック封じは、「[天地ノ歌姫]ゼクシア・テンマ」と異なり相手スピリットを対象とするので効果耐性や【装甲】で防がれるので過信は禁物です。
しかし、対面視点で見るとあらゆる手段で3点アンブロを通そうとしてくるこのスピリットは脅威で、「跪いてエブリワン」や直接対象に取れるマジックカードが無ければ試合が終わってしまうこともあります。
ネクサス:2種5枚
〇戦国フェス メインステージ:3枚
このデッキでは「[10thディーバ]」各種が展開の要で、序盤から場に出している事が多いので基本的には詩名:「ゼクシア・テンマ」の衣装を破棄することが多いです。
全チーム持ちの「[オフショット]トリックスター」を採用しているため、破棄の選択肢は広く取っているので、状況に応じて臨機応変に対応しましょう。
〇二つの水上コテージ:2枚
このデッキのサブエンジンです。
先行でこのカードを張るところからスタートすると、試合全体を通して手札に困ることは少なくなります。
また、「[オフショット]トリックスター」の紹介時に少し触れた「開演!スクールバンド「Vo/Gt/Key/Ba/Dr」」のネクサス妨害効果の対象外なので、ある意味で「戦国フェス メインステージ」よりも頼りになる足場かもしれません。
マジック:3種5枚
〇溢れる奇跡:1枚
あると便利なコスト軽減効果を持つドローマジックです。
基本的にはある程度コアに余裕が出来る中盤以降に使用したいのですが、序盤でも「[オフショット]センリ・タイガ」や「二つの水上コテージ」がフィールドにある場合は使うこともあると思います。
何度も言って来ましたが、【詩姫連鎖】は【六天連鎖】と異なりスピリットの数を参照する効果なので、1ターンに複数枚展開しやすくなるこのカードは重要です。が、今回は序盤から場持ちを多少意識した構築なので、1枚採用としています。
〇スイートハート(リバイバル):2枚
防御札の枠はある程度自由だと思いますが、今回はアタックステップ終了のこちらを。
「跪いてエブリワン」だとこのデッキのように小粒のスピリットが多めに採用されているデッキに対応出来ず、「白晶防壁(RV含む)」はコストの捻出に難があり、「フィニッシングダンス」もオープン回収との相性は良いのですが、創界神を採用していない為フルパワーでの使用が難しい為、消去法的な面もあります。
〇ディーバネバーエンズ:2枚
とはいえ、さすがに防御札2枚は怖いので攻め手にも使えるバーストマジックのこちらも採用。
類似のマジックとして「イージーダンス」もありますが、こちらはただちにバトル終了で相手にフラッシュを与えない点で追撃やバーストを受けての盤面の立て直しを阻害します。
攻め手として使う際も、1番回復させたい「[歌姫神]ゼクシア・テンマ」が3軽減すべて満たしてくれるので、相性は良いです。
今回採用を見送ったゼクシアについて
さて、以上でデッキのカード紹介は終わりましたが、ゼクシアのカードはまだまだあります。
今回のデッキでは採用しなかったものの、デッキタイプを変えれば活躍が見込めるカードも多くあるので、それぞれ簡単に紹介していきます。
〇[学園制服]ゼクシア・テンマ
【フレンド:7/8/9】を持つ【アブソリューツ】単チームの<系統:制服>です。
Lv2からは【フレンド】を2度発揮することができ、高コストで固めたデッキであれば連続召喚も望めます。
とはいえ、このスピリット自体が7コストと重めで、序盤からポンポン召喚できるスピリットでない点は気がかりでしょうか。
アイカツコラボの「[パステルパープルラインコーデ]姫石らき」の召喚時効果で踏み倒せるので、詩姫限定戦以外のカードプールだと思わぬコンボが生まれるかもしれません。
〇[サマーフレンド]ゼクシア・テンマ
【フレンド】でオープンされるとノーコストで召喚できる効果外テキストと、【フレンド】による破棄を手札に加えることが出来るようにする補助効果、さらにアタック時効果で自身をデッキトップかボトムに戻すことで手札から詩名「ゼクシア・テンマ」を1枚ノーコスト召喚する効果を持つ<系統:私服>です。
自身のコストも軽く、総合的にかかるコストを考えると「[オフショット]ゼクシア・テンマ」の【ショーアップ】と変わらないのですが、「[オフショット]トリックスター」によるアンブロ付与や【ショーアップ】の性質による再利用のしやすさなどから、今回は採用を見送りました。
しかし、「[10thディーバ]カサネ」を経由する展開ルートの場合はこちらの方が良い場合もあり、デッキ内容によってはこちらをメインの展開ルートとすることもありだと思います。
〇[冬の装い]ゼクシア・テンマ
Lv1から「[冬の装い]」名称すべてにスピリット/ネクサス耐性を与えることができ、それに付随する【詩姫連鎖:4チーム】で相手のスピリット/アルティメットへの回復封じを行えます。
今回はメインを「[10thディーバ]」名称で固めているので採用しませんでしたが、「[冬の装い]」名称でも「二つの水上コテージ」を絡めた大量ドローが可能で、あちらにはバウンス耐性を付与できる「[冬の装い]ジャンヌ・ドラニエス」も存在することから、詰めとして採用するカード次第ではデッキのメインギミックとして面白そうだなと思いました。
このデッキの動かし方
ここからは、デッキの動かし方です。
と言ってもやることは単純で、
・序盤:「二つの水上コテージ」や「[オフショット]センリ・タイガ」を召喚/配置し、「[10thディーバ]」名称の<系統:衣装>を持つ【百華繚乱】を展開していくことで手札を整える。
・中盤:「[10thディーバ]ゼクシア・テンマ」や「[スクールバンド]ゼクシア・テンマ「Key」」などの耐性付与を行えるスピリットを展開し、【詩姫連鎖】の準備を整える。このとき、先んじて相手のライフを3まで減らしておきたい。また、試合のテンポが早ければ、「[オフショット]トリックスター」を絡めたアンブロ付与で早仕掛けをする必要があるかもしれない。
・終盤:「[歌姫神]ゼクシア・テンマ」を召喚し、3シンボルによるトドメを狙う。
という大まかなプレイ目標が設定できます。
筆者が実際にこのデッキを使うときは、序盤に「[10thディーバ]カサネ」で展開する「ゼクシア・テンマ」の種類によって攻め方を変えていて、
・「[白黒幻奏]ゼクシア・テンマ」の場合は手札を伸ばしやすいかわりに盤面維持が難しいため、「[歌姫神]ゼクシア・テンマ」による擬似ワンショットルート。
・「[10thディーバ]ゼクシア・テンマ」や「[スクールバンド]ゼクシア・テンマ「Key」」の場合は盤面維持をしやすいため、物量で押し込むルート
の大きくわけて2パターンの攻め方をしています。
最後に
以上でデッキ紹介は終了、となるのですが、ゼクシアに関しては今回紹介したデッキ以外にもまだまだ考察の余地があると思います。
今回のデッキは「少しでも多くのゼクシアを共存させる」を目的としていたので、やや不安定ながらもしっかりと動くことが出来るデッキとして紹介させていただきました。
しかし、文中でも何度か書きましたが、採用するゼクシアを絞って、特化する構築を組めば120%のポテンシャルを発揮できるのではないかと思います。
機会があれば、別の形でもデッキを組んでみたいなと思いました。
それでは、今回はこの辺で。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。