レイ・オーバとジャンヌ・ドラニエスの特徴を考えてみる③[非プロモジャンヌ編]

前回の記事はこちら

※11/28追記
[スクールバンド]が抜けていたので追記しました。

さて、前回の記事でレイさんの振り返りが完了し、レイオーバデッキのフィニッシャーや足場といった様々なカードがあることがわかりました。
今回から紹介していくジャンヌは、そんなレイさんをもう一歩踏み込んだサポートをします。
では、さっそく振り返って行きましょう。
例によって、バトルスピリッツwikiの【名称:「レイ・オーバ」を含むカード】ページの掲載順に見ていきます。

この頃はまだ普通だった

最初に登場した私服のジャンヌです。
この頃はまだ、フレーバーテキストでしかレイさんに執着しておらず、効果も普通に【トワイライトゴシック】を意識していました。
まず召喚時効果として、場の【歌】1枚につきBP5000以下のスピリット破壊を行います。
トワイライトゴシックが初登場時から歌マジックに関連したテキストが多かったので、その流れでこのような効果になっています。
Lv3の効果も、元ネタである「断罪の滅龍 ジャッジメント・ドラゴニス」の追加ターンを得る効果を、かなりマイルドに意識した追加リフレッシュステップです。ソウルコアが乗っているだけで発動できるので一見便利そうなのですが、この後に【ソロパート】や煌臨といったソウルコアを必要とするギミックが多数登場したので、活躍の場は狭まってしまいました。
しかし、最初期のジャンヌということでリバイバル版が存在します。それがこちら。

初登場から4年間でテキストの狂気度が増している

コストや軽減、BP効率などは全く変わっていませんが、2つある効果がどちらもLv1から発揮するという強化を遂げました。
1つ目の効果は、リバイバル前と全く別物として生まれ変わりました。召喚時効果である点は変わりませんが、レイさん専用のゴッドシーカー的な働きをします。コストと愛が重いので5枚オープンとなっており、その中の「レイ・オーバ」すべてを系統問わず回収可能な点が最大の特長です。回収したレイさんを、次のターンに「[ハロウィンパーティー]レイ・オーバ」で破棄することできますし、私服を回収していれば更なる展開にも繋がります。詩姫オープン効果なので、「フィニッシングダンス」などを回収できるところもありがたいですね。残ったカードはデッキの下なので、「[学園制服]レイ・オーバ」などで引き直すこともできるので、想像以上に小回りが効く効果だと思います。
リバイバル前はLv3のみだった追加リフレッシュステップも、こちらはLv1から発揮、さらに条件もこのスピリット以外に「レイ・オーバ」名称のスピリットがいるときと非常に緩くなりました。リフレッシュステップの追加=防御用のコアが戻ってくるので、ネタ的な発動条件から強力な効果が発揮するというジャンヌらしさを兼ね備えた良リバイバルです。
さらに個人的に偉いと思った点が、後に加入した【セイクリッドソーズ】をきちんとチームとして持っている点で、これにより「戦国フェスメインステージ」で回収する対象がシンプルに増えています。

ほぼ未○日記

初登場時に同時実装された衣装、そしてほぼ産廃効果であったにも関わらず詩姫総選挙で上位にくい込んだ全ての元凶的カードです。筆者もこのカードきっかけでジャンヌにハマりました。
【トワイライトゴシック】はオンステージを持たないチームで、先程の私服ジャンヌ(リバイバル前)にも召喚をサポートするような効果が無かったことから、10コストという重さは致命的でした。このカード登場当時は、詩姫の踏み倒しといえばオンステージか「いたずらエンジェル」くらいなもので、その片割れが無いとなると召喚するだけでも一苦労でした。
その苦労を乗り越え召喚することできると、2つの効果を発揮します。
まずはLv1からの永続効果で、【トワイライトゴシック】すべてをBP+5000します。元ネタの「断罪の滅龍 ジャッジメント・ドラゴニス」はアタックステップ開始時に手札の赤のカードを捨ててようやく全体にBP+5000なので、元ネタと比べるとシンプルなBPアップ効果となっています。
問題なのはLv3の効果で、アタックステップ終了時に自分の【歌】が5枚以上あれば追加でリフレッシュステップとアタックステップを行えるという効果です。
元ネタのエクストラターン追加よりもキツイ条件でリフレッシュステップとアタックステップのみ追加はさすがに厳しいものがあります。

レア度が大幅に下がりました

こちらもリバイバル版が存在します。
リバイバル前の永続効果であったBP上昇は、ミラージュ効果に変更。さらに対象もレイさんのみ、タイミングもお互いのアタックステップとなっています。
注目点は地味に追加されている、黄シンボル1つを追加するという文言で、「[シャイニングソング]レイ・オーバ」と組み合わせることで打点を伸ばしつつアンブロでアタックすることができます。
さらに、スピリットとしての効果も、リフレッシュステップとアタックステップのみの追加な点は変わりませんが、発動条件がレイさん3人へと変更されました。先の「[シャイニングソング]レイ・オーバ」とのコンボで、場に出ることもありますので、相手を仕留め損なった場合の保険としては十分だと思います。

見返り美人

続いて登場したのが、制服を持つ[学園制服]です。
こちらは【フレンド】を持っており、対象コストが4/6/8となっています。
この段階では、ジャンヌ名称だけでみると私服のジャンヌしか対象が居ないコスト帯ですが、レイジャンヌデッキで考えると2つ目の効果が活きてきます。
それが、このスピリットの【フレンド】でオープンした「レイ・オーバ」すべてはコスト4として扱う効果で、3コストの「[夏休み]レイ・オーバ」などもフレンドの対象とすることができます。
とはいえ、フレンド自体がなかなか活かしにくい効果なので、上手く使うにはひと工夫必要です。

イラストは本当に素晴らしい

個人的にジャンヌで1番使いどころが難しいと思う[夏休み]。
Lv1からの効果は、そもそもレイさんが【マイユニット】を持っていないので、他の詩姫との組み合わせになります。が、そうまでしてレイさんを踏み倒すくらいなら大人しくオンステージやショーアップを行った方が良いと思えるくらいカードプールが広がってしまったので、今後マイユニットが再プッシュされなければ活躍は難しいでしょう。
Lv2からのジャンヌ自身の踏み倒し効果も、相手からの破壊でなければ発動しないので、能動的に発動できない点が個人的にはマイナスポイントです。さらに言うと、破壊されたあとに後続として出したいジャンヌが現状かなり少ないのも向かい風かなと。自分のターンならともかく、相手のターン中に私服のジャンヌを出してもどうにもなりませんからね。

腰のラインが全体的にジャンヌの魅力

少し評価が難しい[冬の装い]です。
レイさんの[冬の装い]は、プロデューサーにコアさえあれば単独で連続アタックを行える効果を持っているので、Lv2からの効果は二の矢になってしまいます。
Lv1からの永続効果である名称指定のバウンス耐性も、レイさんだけなら【ソロステージ】で事足りるのですが、後述する【デュエットパート】しか発揮できないタイミングであれば保険として機能します。
採用の有無は好みだと思います。

二の腕の多少のゴツさがアイドル感を感じます

その【デュエットパート】を持つ[スターフェス]。
スピリットとしては【デュエットパート】しか持たないのですが、通常の【ソロパート】と違いレイさんも対象に含んでいます。ソウルコアは1つしかないので、基本的にはレイさんの【ソロステージ】を優先しますが、場合によってはこちらが先に場に出ることもあるので、そういう場合の盤面維持に貢献します。
このカードの特長であるバースト効果も強力で、相手の手札増加に反応して、なんと相手のコアをトラッシュ送りにしてしまいます。
さすがに相手の手札が5枚以上という条件があり、対象もスピリット1体なのが非常に惜しいのですが、これ以上の緩さにしてしまうと汎用バースト枠として規制を喰らいかねないので、ちょうどいい塩梅なのかもしれません。このバーストを開く=相手の手札が5枚以上なので、基本的に2,3個はトラッシュ送りにできると思います。最悪、ソウルコアだけでも十分ですね。

初期衣装と衣装上下のカラーが入れ替わっている元ネタ再現

ジャンヌ初のXレア、そして強制敗北のインパクトで少し話題となった[レイさんロックオン]です。
効果に関しては、召喚時がすべて任意効果である点が優秀だと感じていて、相手のバーストを警戒して発動しない、もしくは破壊とレイさんの回収どちらかだけ発動する、という立ち回りができるのが良いですね。
回収効果が「レイ・オーバ」名称すべてな点については、後述する[白黒幻奏モノクロームファンタジア]のジャンヌとの兼ね合いを考えると、別にすべてじゃなくてもなぁ、と思います。戦国フェスの存在が、余計にそう思わせるのかもしれませんね。
また、強制敗北が付随するLv2からのエクストラターン効果についても、レイさんと2人きりにならなければ発揮しないので、余程キツイ戦況でなければ無理に狙うことは無いと思います。どうしてもエクストラターンをしたい!と思う場合は、軽減が多いとはいえ、最大軽減4コスト、かつLv2コストが3なので、素出しで狙うよりも「[クリスマスパーティー]レイ・オーバ」で召喚を補助してあげると良いでしょう。
ちなみに完全な余談ですが、筆者がイラスト面、テキスト面で1番バランスよくジャンヌらしさを出せているカードはこれだと思ってます。無理心中しますが。

待ち伏せもしっかり板についてきました

お久しぶりの私服ジャンヌ、[オフショット]です。
このカードは、基本的には【ショーアップ】しか持っていません。しかし、Lv2以降で【ショーアップ】すると、レイさんに変装交代することができます。
見落としがちですが、この【ショーアップ】先書き換え効果で私服も対象としているので、覚えておくとどこかで役立つかもしれません。
欲を言えば、セイクリッドソーズもチームとして持っていて欲しかったです。

既に天国にいるレイさんを現世に呼び戻す天使

さて、続いて紹介するのは、先にも少し触れた[白黒幻奏モノクロームファンタジア]です。
こちらはミラージュ効果を活かし、「[シャイニングソング]レイ・オーバ」とのワンターンキルを狙うカードデザインがなされていて、今まで紹介してきたどのジャンヌよりも"勝ち"を意識していると思います。
まずミラージュとしての効果ですが、セット時にトラッシュからレイさん1人を無条件で蘇生します。コストを支払わないのでゼロカンが怖いですが、予め【ソロパート】を展開できていると安心して展開できます。
「[ハロウィンパーティー]レイ・オーバ」のミラージュ効果や「戦国フェスメインステージ」で召喚したいレイさんをトラッシュに送っておき、このカードから展開するのが基本的な動きになると思います。
スピリットとしてはLv2からのアタック時効果で、レイさんの召喚時効果をコピーし、回復します。
この効果でコピーするレイさんによって、様々な動きに繋がるのですが、基本はこちらの効果も[シャイニングソング]をコピーすることになると思います。

打楽器が異様に似合う

この記事で最後に紹介するのは、メガデッキで登場した[スクールバンド]です。
このカードは所謂ゴッドシーカー的な役割を持ち、[Dr]以外の[スクールバンド]か「レイ・オーバ」名称のカードを回収できます。
残ったカードはデッキの上か下に戻すので、自身が系統:衣装を持つ事を活かして「二つの水上コテージ」で上から回収したり、下からドローする能力に秀でているレイさんに回収を任せたりと柔軟に動ける所が魅力です。
Lv3の「プロデューサーアレックス」回収効果は、一応リバイバル前後どちらも回収できるので、もしかすると【グランシエスタ】で出番があるかもしれません。

プロモーションカードではないジャンヌの振り返りは以上です。
現段階では、ジャンヌ単体ではフルスペックを発揮できず、レイさんと組むことで真価を発揮するカードが多い印象です。
次回のプロモーションカード編では、どのような効果が待っているでしょうか。
それでは、また次回。

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