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季節はずれのスミレ日誌③
平成5 年に刊行された「岩手のスミレ」ではアイヌタチツボスミレは掲載から外されていますが、その後県内各地で報告が相次いでいます。
発見が遅れた原因は主産地である北海道の開花時期が遅いことらしいです。岩手県とは約2 か月近くちがいます。
アイヌタチツボスミレの特徴は:側弁に毛があること、距は基本白色で後ろに縦方向に溝があること等。花色も変化に富んでいます。
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どうもこの撮影地では交雑種らしきものが何点か出たので掲載します。
距がすこし長いのでアイヌタチツボスミレ×ナガハシスミレかな?
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下の写真の株は2016 ~ 2021 年まで出現し、翌年には消えました。
花が大きく、距は長く後ろ縦方向に溝があり、ニオイタチツボスミレのような強い香りがありました。
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下の写真左から礼文島のアイヌタチツボスミレと同白花、アポイ岳のアイヌタチツボスミレ 3 点とも2017 年6 月に撮影
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2016・2017 年と続けて礼文島を訪れました。花の浮島と称され、初見の珍しい花々と出会うことができました。
一例をあげると、レブンアツモリソウ、シラゲキクバクワガタ、ネムロシオガマ、サクラソウモドキ、カラフトハナシノブ、クロユリ等々。さらに極めつけはチシマアオチドリというとてもレアな花にも会えました。
いつか機会があればその時の「礼文島花紀行」を投稿したいと思います。