季節はずれのスミレ日誌⑨
区界高原に咲くスミレ
区界高原(岩手県宮古市)には広範囲にサクラスミレが咲くことが知られています。その中で2018年頃から変わったサクラスミレがあることに気がつきました。ふつう側弁に毛が密生します。全体(A)、花(B)、側弁部分の拡大(C)
サクラスミレの変種か?
濃い目の色で小ぶり、側弁にまったく毛がないので柱頭がはっきりと見えます。全体(D)、花(E)、側弁部分の拡大(F)、距と萼(G)、葉(H)
2022年5月25日、種山高原においても同様のサクラスミレ変異種を発見しました。
花(I)、側弁部分の拡大(J)、距と萼(K)、葉(L)
区界高原で見ることができる他のスミレ
アオイスミレ、エゾアオイスミレの花(M)、太く短い距とこの写真ではわかりづらいが先が丸くなる萼(N)、花と同時に出てくる葉(O)
その他にニョイスミレ、タチツボスミレ、オオタチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、アカネスミレ、アケボノスミレ(P)、スミレサイシン(Q)、ミヤマスミレ(R)、エゾノタチツボスミレ(S)、スミレ(T)、シロスミレ(U)
ウォーキングセンター駐車場脇のコンクリートの隙間にたくさん生えるアリアケスミレ(たぶん登山者の足にくっついて運ばれてきた)(V)、(W)
最後に数年前に発見したタチツボスミレの白花を紹介します。(X)、(Y)
ここ区界高原で以前はミヤケラン、アオチドリ、ジガバチソウ、アケボノシュスラン、ヤマトキソウ、アオスズランなどのラン科植物を見ることができましたが、最近見かけることが無くなりました。残念です。