![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146525046/rectangle_large_type_2_1cb80d9d12b01a1b323c6938828f4c53.png?width=1200)
季節はずれのスミレ日誌⑦
エイザンスミレ
岩手県ではこのタイプの葉をもつスミレはないので、覚えやすいスミレの一つです。珍しく縦に並んで咲く(A)、花(B)、切れ込みの深い葉(C)
![](https://assets.st-note.com/img/1720351413154-5NFqfbSBTl.png?width=1200)
エイザンスミレの交雑種3種
これまで岩手県ではエイザンスミレの交雑種は、オクタマスミレ(エイザンスミレ×ヒナスミレ)、スワスミレ(エイザンスミレ×ヒカゲスミレ)、カワギシスミレ(エイザンスミレ×マキノスミレ)の3種が見つかっています。
オクタマスミレ(エイザンスミレ×ヒナスミレ)
花の全体(D)、ヒナスミレによく似た花(E)、葉は切れ込みがあり(F)、葉裏は紫色(G)
![](https://assets.st-note.com/img/1720351443035-bGdMm46ZBT.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720351481891-xHuTU4lcBA.png?width=1200)
スワスミレ(エイザンスミレ×ヒカゲスミレ)
この交雑種スワスミレは姫神山麓のある場所でH・Kさんが発見したものです。2017年頃から現在まで生き延びて、途中10ケ所ほどに拡散したので、もしかしたら種で増えた可能性を考えます。
花の全体(H)、花の感じはエイザンスミレに近い(I)、葉は切れ込みがあり(J)、葉裏は表の色と近い(K)
![](https://assets.st-note.com/img/1720351517885-HsVYAP9IyE.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720351549021-ZfZe6F1h58.png?width=1200)
カワギシスミレ(エイザンスミレ×マキノスミレ)
県中央部で見つけた知人に教えてもらった場所で撮影した花です。
花の全体(L)、花の感じはエイザンスミレに似てる(M)、葉は切れ込みがあり(N)、葉裏は紫色(O)
![](https://assets.st-note.com/img/1720351579315-ZwZyIfGwVi.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720351604035-dosMZywurE.png?width=1200)
交雑種はその性質上(種ができないとされる)数年で消えるものが多く、ここで取り上げたスワスミレのように長命のものはまれです。次回は3年ほどで消えたカクマスミレを紹介します。